佐野サービスエリアのストライキから見える日本の中小企業の縮図
- 2019.08.16
- ファイナンシャルプランナー(FP) ブログ

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佐野サービスエリアのストライキから見える日本の中小企業の縮図
佐野サービスエリアの上り線が2019年8月14日からストライキを起こしています。最近そういえばストライキってあまり聞きませんね。
企業側と労働者の折り合いがつかないと、社員が一斉にお休みをする。。
私が小学校の時、ストライキで電車が動かないので学校が休み・・
ということが何度かあった記憶があります。
ストライキは従業員が職場を放棄すること、またはその行動自体を意味します。
佐野サービスエリアが謎の営業中止

お盆休みで世の中は帰省ラッシュ。サービスエリア好きな私としては、最近はサービスエリアも一大アミューズメントとして注目を集めており、東北道のこの佐野サービスエリアもご当地の佐野ラーメンが食べられるなど比較的大きなサービスエリアとして、東北道では楽しみなサービスエリアの一つです。
ところがこの佐野サービスエリアの登り線のほぼすべての店舗の営業が中止となっていました。営業が中止となった理由は、売店の従業員が働くことを放棄したからです。
地方のサービスエリアはこのお盆期間の帰省ラッシュで書き入れ時のはずです。
この時期に休むというのは当然何かがあったんだろうなぁと推測できます。
ストライキはなぜ起こったのか?

こn佐野サービスエリアを運営しているのが、ケイセイフーズという会社なのですが、このケイセイ・フーズの岸社長をめぐる従業員との確執が以前からあったようです。
それが今回支払いサイトをめぐって納品業者とトラブルが発生したためです。
支払いサイトとといってもインターネットのサイトという意味ではありません。サイトとは商品の受け渡しから支払いまでの日数のことを言います。
商品を受け取ったらその場でお金を払うもんなんじゃないの?と思うかもしれませんが、
企業同士のやり取りは毎日納品だったり、1日に何回も納品ということもありそのたびに受け取り、支払いをしていくのは手間です。そこで、1か月単位、などまとまった期間を決めて、支払いも単位ごとにまとめて行います。
??わかりやすくいうと、
A商店に7月に多くの納品をしているB社がありました。
B社は毎日納品をしているので、6月分の全納品を記録して請求書を7月2日位にA社に渡して、すいません、6月の納品分全部まとめて払ってくださいね。という話をします。
A社は6月の請求分は7月に払いますよ。という約束をしていたとすると、支払いサイトは30日です。30日後に払うからです。支払いサイト60日という取り決めをしていたら、6月分の納品は8月でよいことになります。
では、ケイセイ・フーズが倒産しそうだ!という噂が立ち始めました。
どうも事実らしいです。
2か月後にお金が払える保障なんてどこにもありません。
そこで業者は急に態度を急変させ、納品したらすぐに払ってください!となるわけです。
他の業者もケイセイ・フーズに納品している業者はたくさんあるわけですから、もしA社にはらってお金が尽きてしまい、自分の会社がケイセイ・フーズからお金を受け取るまえに倒産されてはたまりません。
こういう状態になると納品業者は早く払え、早く払え!商品と現金は交換してくれ!と取引条件の変更をいろんな会社から言われ始めます。
ケイセイ・フーズもいろいろな納品業者から、支払いを早くしないと納品しない!という催促をされていたようです。ケイセイ・フーズ社長は、納品業者にすぐに支払うほど手元に現金がなく、それでも納品を続けようとする担当部署の管理職が同社社長に反発。解雇をしたところ、今度は社員の反感を買ってしまったというくだりのようです。
サービスエリアの張り紙には
「佐野SA上り運営会社ケイセイ・フーズ岸敏夫社長の経営方針にはついていけません。これは従業員と取引先のみなさんの総意です」
「解雇された部長と支配人の服飾、経営陣の退陣を求めます」
とあったようです。
上りと下りで運営会社が違うことも初めて知りました。。
ちなみに佐野サービスエリアの下りの運営は㈱グランビスタホテル&リゾートなのだそうです。
社長の弁明の言葉をきいて・・

まずは社員の解雇の撤回の意図を明らかにし、一刻も早く通常営業にしていきたいようですが具体的な日時は明らかにされていません。
かんぽ生命の問題も、吉本興業の問題ももろもろそうなのですが、企業の社長にとってはやっぱり社員ていうのは使い捨てなんだなと思いました。
ストライキという手段を最近あまり聞かなくなっていたのですが、経営者は給与を支払う立場であることをいいことに一方的に給与を上下させたり、地方に左遷させたりとやりたい放題な感じがします。
かんぽ生命も社員に過度なノルマを与えて不正に手をだしたそもそもの原因は、そのような目標を作る前段に、経営者がつくった無理な事業計画があったからです。あとは怒鳴れば、圧力をかければ事業計画に近づくだろう。という感覚でしかないのでしょう。
今回は言動にしても、インタビューの時の服装にしてもかなり終わってる感の強い社長でしたね。
この件のように業者に配慮したストライキだったとしても、有料道路を運営しているNEXCOに対しては信頼を失墜させる行為なので、やっぱりやってはならないことです。損害賠償等も今後はどうなるのか気になるところです。
とはいえ、吉本の件もそうですし、かんぽ生命も事の発端は内部告発です。
あなたの企業の内部告発情報お待ちしています。というメディアも存在しています。
経営者の方にとっては生きづらいですが、昔ながらの中小企業の経営者には多少はこのような抑止力がないと、いつまでたっても世代交代もおこらず、社内が停滞し、業務も時代遅れになっていきます。
相変わらず日本の中小企業はこんな経営者ばっかりなんだな・・
そう思わずにはいられません。
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