アメリカの利上げは今年あと何回?アメリカ初の貿易戦争の影響(2018.6月現在)

アメリカの利上げは今年あと何回?アメリカ初の貿易戦争の影響(2018.6月現在)

アメリカの6月2回目の利上げはほぼ確実

しかしその後はかなり不安と考えます。今年に入ったばかりの時は利上げは3回説、4回説もあったのですがちょっと極端な人は今回の2回目の利上げもする必要がないのではないかと言い出す人も現れるくらいになっていました。
先日の雇用統計は22.3万人、トランプ大統領はうっかりツィッターで今回の雇用統計は楽しみだ・・なんてつぶやいちゃったくらい自信を持てる数値だったのかもようですが、不安はたくさんあります。失業率は3.8%。これも今まで見ないくらいよい数値でした。
そしてISM非製造業景況指数は58.6と予想を上回り6月の利上げは大丈夫だと太鼓判を押したような感があります。

よって6月の利上げはほぼ確実でしょう。

アメリカの利上げ今後は??

不安要素①イタリア、スペインの政治への不安

不安材料がたくさんありますがとりわけイタリア政治に対しての不透明感がまず1つめです。この度EU否定派の党が政権を握ることになりました。イタリア法律の仕組上、EUの離脱はそう簡単にはできないのでそれはあり得ませんがあまりEUの言うことを聞かず、足並みをそろえないことが不安視されています。
EUの中でも債券市場の規模が大きいイタリアの債券がそのような不安でじゃんじゃんと売られ、そのお金が同じユーロ通貨で購入できるドイツ債にまず資金が移動。そしてドイツの債券規模は小さいのでさらにその資金の行き先は結局アメリカ債券に向かいました。
つい先日までアメリカ債券金利は3%を超えていたはずなのに、あっという間に一時期2.8%台まで低下しました。
今後もどの程度のイタリア政治への不安が継続するのか?というのは未知数のため一時的な事象なのかどうかを見極める必要があります。

 

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不安要素②アメリカ初の貿易戦争の先行き

アメリカはカナダ、メキシコ、EUからの鉄鋼、アルミの関税を25%かけるぞ!と脅しをかけてきました。
安い輸入品がじゃんじゃん入ってくると、アメリカの企業が打撃をうけるので輸入品には税金をかけてアメリカ国内の企業を守ります。というのが関税です。
とっても単純に言えば、これまでカナダ、メキシコ、EUから鉄鋼、アルミを輸入していたけど、25%値上げをしてアメリカ商品の方が価格優位にしてアメリカ企業の鉄鋼、アルミ業界を守りますよ。ということを言い始めたということです。

日本に対しても自動車に関税をかけるぞ!と言っています。
実は現地生産が多いのであまり影響がないとも言われていますが、影響がもちろんないわけではありません。

当然このようないちゃもんに近い関税については各国怒りだしています。
メキシコはチーズやらりんごやらジャガイモなどアメリカから輸入される商品にアメリカにやられたのと同等の関税、要は25%程度をかけるぞーーと言っています。

EUも、同等の措置を検討しています。
この関税政策は11月の中間選挙を見据えてのことというのは周知のことですが、それを見透かしてかEUは巧妙に激戦区となる州の特産品等に関税をかける作戦に出ているようです。フロリダ州のオレンジ、ジョージア州のピーナツ、ノースカロライナのたばこ等。もちろん鉄鋼なども正面切って対抗措置を打ち出しています。

アメリカ初の貿易摩擦は各国の報復措置を招き、結局はアメリカ自身の首を絞めるのではないか?またはトランプがいつものように妥協点を見出すのかがまだ不透明です。9月の3回目の利上げはない可能性も出てきているということは意識した方がいいでしょう。