CFP資格を維持するのに年間いくらかかる?会費だけではないという話。
- 2019.10.12
- 資格
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CFP資格を維持するのに年間いくらかかる?
どの資格もそうですが、資格を維持するのに年会費のようなものがかかります。CFP資格も取得をして、一定期間の間に新しい知識も取り入れて単位を取得する必要もありますし、年会費がかかります。
CFP6科目合格をしてもすぐにCFP認定者となれるわけではなく、CFPエントリー研修を受講する必要があります。エントリー研修を受けて、以下のような費用がかかります。
FP協会(ファイナンシャルプランナー協会)の入会金10,000円
FP協会の年会費12,000円
初回だけ、初回登録料5,000円
CFP会費8,000円
これだけのお金がかかります。
その後、CFPはFP協会の年会費12,000円とCFP会費5,000円は毎年かかります。
CFP資格を持っているからにはこの会費は最低限何か生かして稼がないと、持っているだけでは毎年2万円の赤字です。
もろもろの会費の使い道についてはFP協会HPに記載されています。
CFP資格維持は会費だけではない
最初だけちょっとお金がかかりますが、CFP資格維持をするためにはこれだけ見れば毎年2万で済む。と思うかも知れませんが、資格維持をするためには単位取得をする必要があります。
そしてこの単位を取得するのに有料セミナー等に参加をする必要があります。
相場は3000円のセミナーで3単位取得できます。本やDVDを買って問題に応えて単位を取得するという方法もあります。
ただその教材もただではありません。いろんな方法を含めて相場は1単位1000円かかるというのがだいたいの目安です。
そう考えるとCFP資格を維持するには2年間で30単位なので、1年あたり15,000円かかります。
FPとして、セミナー業務を請け負ったり、執筆したりすると単位が付与されます。
1時間1単位が目安です。これならセミナー報酬をもらいながら、単位も貰うことができます(そのセミナーや執筆内容がFP協会に単位として認められる内容か?確認が必要です。後で確認があるかもしれないので、資料等は保管しておく必要があります。)
なおかつセミナー、執筆等は15単位が上限です。私は今は減っていますが、セミナーだけで一時期2時間セミナーを年間50件以上やっていたのでそれだけでクリアできてしまうと思ったらそうは行かず、15単位までなのです。
セミナーや執筆などで単位を取得することが難しい人は、FP協会や、認定された機関が主催するセミナーや通信教育などでコツコツと単位を積み重ねていく必要があります。
FPジャーナルの問題集が一番オトクです
FP協会に入会すると毎月FPジャーナルという冊子が届きます。
FPジャーナルの偶数月に、誌上講座というものがありこの講座の内容を読んで、問題に回答して20問中10問以上正解すれば3単位が取得できます。
ハガキで回答すれば1100円(税込)
WEBで回答すれば900円(税込)
でできます。
この方法は地道に偶数月にやっていく必要がありますが、費用的には一番オトクです。
また、単位取得の仕方も条件があり、30単位のうち、FP実務と倫理の科目2単位以上とCFP資格のために用意されている
①FP実務と倫理
②金融資産運用設計
③不動産運用設計
④ライフプランニング・リタイアメントプランニング
⑤リスクと保険
⑥タックスプランニング
⑦相続・事業承継
この①~⑦のうち3科目以上の単位を取得している必要があります。
私は不動産が得意だから・・といってFP実務と倫理の他に不動産科目28単位取る。というやり方ではダメということです。
FPジャーナルの誌上講座を毎月やっていれば、FP実務と倫理の科目もありますし、いろんな科目を網羅した問題がでますので、さまざまな科目の単位を取得することができ、どの科目が足りない。という心配をする必要がありません。
費用的にも30単位取得するためには、1回合格すれば3単位なので10回受験して、1回WEBで受験したとすれば900円なので、10回受験すれば9000円で済みます。(FP実務と倫理の科目は2回以上合格しないといけないことに注意してください。)
CFP資格は維持は比較的安く済む。目安はもろもろ込みで年3万円
実質年間3万円位で維持できる・・CFP資格は非常に割安な資格です。その他、独立すればもろもろお付き合いなどもあるかも知れませんが、私自身そういった類のお付き合いというものを全くしない人なので、ほんとうにCFP資格維持のためにはそれ以外にお金はかかっていません。
しいて言うなら、知識維持のために日経新聞、日経ヴェリタス、テレビ東京のビジネスオンデマンド位でしょうか??これもあわせて月で6000円位です。
セミナーを1回か2回やればモトが取れてしまう資格です。
たかだかモトを取れればいいというわけではないですけどね。
CFPで独立をしたり、今後仕事をしていきたい人は、かけだしのころはこのような出費も痛いですからね。ぜひ参考にしてください。
この記事を書いた人
ファイナンシャルプランナー金子 賢司
これまで1000件以上の家計、住宅ローン、生命保険、損害保険、資産運用の相談に携わる。UHBなどのテレビのコメンテーターや確定拠出年金等のセミナーを毎年約50回実施。CFP資格保有者。TLC(生命保険協会認定FP(TLC資格とは))、損害保険トータルプランナー、公式HP
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