CFP資格で独立は難しいは本当か?
- 2019.10.06
- 資格
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CFP資格で独立は難しいは本当か?
CFP資格で独立をしていくのははっきり言って厳しいと思います。一方私はCFP資格は難しいけれど取得する価値のある資格だということもお伝えしています。
大前提ですが、独立系のFPではどんな方向性でやっていくにしてもCFP資格がないと相手にしてもらえません。
資格はなくても相談やセミナーはできますが、正直CFP資格が無いと土俵にも上がれないという前提で以降話をしていきます。
周りを見渡してみても、はっきり言って保険やその他の金融商品、不動産も扱っているFPでないと正直相談料だけで食べていける人は皆無です。
というかビジネスモデル的に不可能です。その理由を以下に述べていきます。
CFPとして個人客への相談業務メインでやっていく場合
相談料を1時間1万円で設定したとします。
毎日1日2人ずつ面談したとします。2人×30日=60人
60人×10000円=60万円
毎日2人ずつ面談して月収60万円です。
60万円ならいいじゃない・・と思った人はまさかいないと思います。ここから社会保険料や税金の支払い、もろもろの経費等がかかります。
この人の手取り額は実質30万~40万位。しかも電話代や事務所の部屋の家賃等はもろもろの経費は全部自腹です。
個人事業主で経費をうまくやりくりしても、正直これでは生活するのがやっとのレベルです。
単身ならこれでいいかもしれません。しかし配偶者や子供を養っていくためには、正直アルバイトが必要なレベルでしょう。
ちなみにこれだけの相談件数が毎月あるFPはおそらくトップレベルです。
実際はFP相談を落ち着いてするには、仕事が終わった後にこちらから訪問、またはお休みをとって事務所に来ていただくことになります。
そうなると、そんなに都合良く毎日2人の面談などはとれません。
じゃあ土日に頑張る。といっても土日もできればお客様は都合の良い時間にしてほしいので朝早めの時間帯か夜にアポイントは集中します。
土日もおそらく面談件数は頑張っても2日あわせて6件です。
月間のFPの相談件数はどんなに頑張っても50件位です。
FPの相談料は一時金でしかない
注意をしないといけないのはFPの相談料は、その時受取って終わりということです。
保険の営業のように契約をとって、その契約がある限りは一定期間収入があるという性質の収入なら良いですが、毎回相談料を1時間1万円としていたら、常に相談者を探し求めることになります。
または、顧客と顧問契約を結ぶことです。ただ後で出てきますが、裕福層でもない限りはFPでできる仕事に顧問契約を結ぶ必要は正直ありません。
FP業務の認知度はまだまだ低いです
そのような状況で、自分が食べていけるほどの相談件数を確保できるFPはかなりレアです。
後は単価を上げればいいのですが、単価を上げても先ほど申し上げました、FPの業務内容は認知度が低いです。相談料1時間1万円なら、相談時間2時間になればいいよねということです。実際に相談をすれば2時間位はかかります。
ところが当然1件あたりの面談時間が伸びれば、面談件数が減っていきます。
保険会社の営業等がサービスでライフプラン作成等をやっているので、私達の相談業務とも競合しますし、しかも無料で提供しています。使っているコンサルティング用のソフトもとても良くできています。
FP相談はそれで十分というイメージもあり、FPのコンサルティングの地位はとても低く、安く見積もられているのが実情です。
コンサルティングスキルのあるCFPだけが生き残ります
独立系で特定の金融機関の商品を取り扱わない、相談業務でやっていくのであれば個人客のコンサルティング業務だけでは正直不可能です。
ではCFPとして独立して収入を得ていくためには、どうしたらいいのかというと
経営者、不動産オーナー等の富裕層に対しての提案ができるくらいのスキルを磨いていく必要があります。
そのスキルがありますか?こんな質問をされたらどうでしょう。
「何かいい運用商品はある?」
富裕層の相談案件のもっとも多い質問がこれでしょう。かなりざっくりですがこれが現実です。
答えられますか?
まさか資産が億単位の人にイデコや積立NISAを勧めますか?
巷で主催されているようなセミナーで得られる情報では、単価の高い顧客を満足させる情報は得られません。富裕層には会えるかも知れませんが、巷にあふれているような情報では、富裕層からご指名がかかることはありません。
FPでいきなり独立はNG
もともと家がお金持で、裕福層に対して有力な情報は自分の身内から得られるのなら話は別です。しかしそのようなコネが無い場合はまずは保険会社や証券会社で勤務をして成果をだして裕福層にお近づきになれる環境を作っておくことが必要です。
または自分で不動産業を始めて(宅建士の資格が別途で必要になるかも知れません。)とにかく自分が成功して投資案件の情報が入ってくる立場にならないとお話ができません。
そしてこのゾーンに入ってくると胡散臭い投資話もわんさか発生してきます。それを見極める目も必要になってきます。
かなりハードルが上がってしまいますが、FP資格を取得して年収1000万以上というレベルに到達するには、自分自身が成功者になって裕福な立場で話ができなていないと正直厳しいです。
そして、CFP資格程度の知識が無いと富裕層にアドバイス等できません。正直お客様の方が情報も、知識も多く恥ずかしい思いをします。
成功者になりたいから、或いは裕福になりたいからCFPを取得したいのに・・と思うかも知れませんが相談業務で大きな収入を得るには、
①富裕層に満足いただける情報提供ができるようになるか、
②保険会社やそのほかの金融収入で手数料を得るか?
③不動産投資や売買主体のFPになるか?
これしかありません。
CFPで年収500~1000万円なら比較的簡単です
しかしCFP資格で年収500万~1000万なら割と楽に到達できるレベルだと思います。
この場合は冒頭お伝えした相談業務だけではなく、金融機関やメディア等の主催するセミナーに呼ばれることです。
これも積極的に情報を集めないと、これらの情報は入ってきませんしあったとしても沢山のFPが我こそは!とセミナー講師受託の売り込みをかけています。
その際もやっぱりCFPの方が説得力があるので、たとえ自分に自信があっても、世の中はAFPやFP2級よりも、CFP、FP1級を選ぶのです。
セミナー講師をしているといずれ執筆等の話も来るようになります。
相談業務、セミナー講師、執筆の合わせ技で年収500万~1000万を目指すことは可能です。ただ安定的にセミナーや執筆のご指名をいただくまでにはおそらく早くて3年位はかかります。
CFP資格で収入を得るには今後はありきたりの情報では儲かりません
裕福層への相談業務、保険会社や金融商品、不動産以外に収入を得る方法はウェブマーケティングで収益を得ることです。
ブログやアフィリエイト、YouTubeやウェブライティングという選択肢です。FPという職種ではなかなか受け入れがたいと思う人もいるかも知れません。
しかし、個人での相談業務をコツコツとやっていくよりも将来性はあります。
なぜなら、ご存知だとは思いますが、国としても副業を各企業に容認するような動きがあり、副業という分野はがぜん注目が集まっています。
この副業の選択肢として初期投資がいらず、収入が青天井で、やめたい時はすぐ辞められるというこのブログ、YouTube、アフィリエイトという分野はかなり注目が集まっています。
①初期投資がかからない
②収入が青天井
③失敗したらいつでもやめられる(在庫や借金などもない)
一般的にはFPという業種はちょっとオカタいので、これらの情報には疎い人が多いです。しかし違法なものではありません。逆にこれらの業種にたけている人は、今後副業のセミナーなどで重宝される可能性が高いです。
FPとして家計の節約にも着手しながら、副業での収入もアドバイスできるということであれば、必要とされるFPになれると確信しています。
①通常の個人相談業務だけでは食べていけない
②裕福層を顧客にするのは自分が裕福になってから
③CFPで成功するには保険や証券、不動産等の商品販売なら可能
④相談業務、セミナー、執筆の収入を合わせれば年収500~1000万は可能
⑤既存のFPの業務の枠にとらわれない気持ちがあれば年収を上げることは可能
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