マイナス金利でもすでに加入した積立の生命保険はどうなるの?

マイナス金利でもすでに加入した積立の生命保険はどうなるの?

マイナス金利発表以降、円高が進行したり日経平均株価が急落したり日本にとっては厳しい環境が続いていますね。
保険料を決めるうえでの予定利率と、生命保険は運用の大半を国債に向けているので保険料が今後は割高になったり終身保険の利回りが下がる可能性があるというお話をしました。

一般的な保険と予定利率がなぜ保険料や利回りに影響するのかはこちらをご覧ください↓↓

でも今入っているのは安心でしょ。何せ15年くらい前に入った積立の保険は今ではお宝保険なんて言われているんだから・・。
確かにそれはそれで持っていて損ではありません。

積立利率変動型終身保険

この保険を知っていますか?みかけは普通の終身保険です。保険に形は有りませんよという突っ込みはさておき、、重要なのはこの積立利率変動型終身保険はその時の10年国債の利回りをもとにその利率が計算されるということです。だから今加入している利率が下がるというわけでは有りません。最低保証の利率があるので、どんなに10年国債の利回りが下がっても加入当初約束した利回りを下回ることは有りません。

 

終身保険の利率にも固定と変動がある

毎月1万円なりを終身保険に貯金変わりに払っていて、保険なのであまり流動性はないものの長い目でみたら銀行預金に預けておくよりかはいいですよね。といわれて加入されている方も多いと思います。万が一の時には保険金にもなるため、終身保険を使って貯蓄をすること自体は私もよい方法だと思います。

しかし、それだけに終身保険の利回りも固定金利と変動金利があることを知っておいてください。

住宅ローンでは固定金利と変動金利の利率ではどちらが高かったでしょうか??

どんなに経済情勢が変化しても金利が変わらない固定金利の利率が高かったはずです。変動金利は経済情勢が変化すれば利率を変えることができるので(一度にあげる上限は有りますが)販売している金融機関のリスクは少ないので、金融機関は金利は最初から低金利で紹介することができるのです。

したがって固定金利のほうが、金利は高くなります。

保険も同じです。同じ終身保険でも固定金利のほうが利回りが若干よいため貯蓄目的での終身保険の加入では固定金利が有利になります。

パンフレットをよくみてください。○○のミカタとか、なんとかガードという商品名は保険でいう「ペットネーム」というやつで、その下に小さく正式名称がかいてあることが多いです。そこに利率変動型終身保険、、などが書かれています。もしくは保険の営業から、今の利率で有れば解約返戻金(保険を解約した時にもらえるお金)はこれくらいですが、もし利率が上昇した場合は解約返戻金がこんなに増えるんですよ!という提案を受けていればそれは利率変動型(変動金利)の終身保険です。まあ、率直に営業に聞くのが一番早いですけどね。

 

どっちがいい悪いは有りません

結論からして、住宅ローンも固定金利、変動金利どちらがよいのか?と一概に断定できないのと同じで、終身保険も同じです。今回10年国債利回りや、その利率が下がると保険会社の予定利率が下がり、保険料にも影響する。しかしすでに加入している積立の保険はどうなるのか?という話題が出てきたので今回は取り上げてみました。