メルペイ70%還元、期間限定で実施|今後の課題
- 2019.04.26
- 経済
メルペイ70%還元を期間限定で実施
メルカリの決済部門の子会社メルペイが4月26日0時~5月6日23時59分までのポイント還元セールを実施。
還元セールは通常でも50%還元、セブンイレブンなら70%還元
ただし還元相当ポイントは2500ポイントが上限で、
ポイント有効期限は付与された日から180日のようです。
メルペイの還元の対象
メルペイを有効化し、登録銀行口座を決めておくこと。
またはeKYC(電子的な本人確認)の手順が完了していることです。
メルカリ内の決済は還元の対象外。
景品表示法で競争の火種に・・
景品表示法とは
正式には、不当景品類及び不当表示防止法。
商品サービスの品質、内容、価格等を偽って表示することを厳しく規制し、過大な景品類の提供を防ぐために景品等の最高額を制限することで、消費者がより良い商品やサービスを自主的かつ合理的に選べる環境を守るために存在します。
商品に付随している景品や特典等が過大すぎることで、実際の商品を割高で購入してしまうと消費者にとって不利益であること。
また過大景品で競争がエスカレートすれば、そちらに力を入れて、実際の商品やサービスに力を入れずに商品やサービスそのものの競争力がなくなり、ひいては消費者へ不利益をもたらします。
今回のケースでは景品表示法の定めている景品のうち、
このため、景品表示法で景品類の最高額、総額等を規制することで、一般消費者の利益を保護し、過大景品による不健全な競争を防止しています。
総付景品(そうづけ景品)に該当すると思われます。ベタ付け景品とも言われ、商品・サービスの利用者や来店者に対してもれなく提供する金品等がこれに値します。
PayPayやLINEPayもここに該当するのは以下のような限度額の規制に基づくものです。
取引価額 1000円未満 景品類の最高額200円
取引価額 1000円以上 取引価額の10分の2(20%)
これを今回のメルペイははるかに上回るものですが、ここは何かしらの名目で了承を得ているようです。この点は改めて判明すればこちらに追記いたします。
景品表示法では1000円上の買い物で付与可能な還元率は20%が上限となっている。今後期間限定等を用いてなし崩し的に、ふるさと納税などのようにルールが曖昧になり、消費者を困惑させる事態にならないか課題を残す内容と考えます。
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