金融と経済の基礎知識
- 2019.12.11
- 金融資産運用 FP2級資格取得webテキスト
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金融と経済の基礎知識
経済指標の主なもの
テレビや新聞などでもよく出てきますし、FPとしてもよく使用する経済指標について解説していきます。主な経済指標は以下のようなものがあります。
- GDP
- 経済成長率
- 日銀短観
- マネーストック
- 物価指数
GDP
GDPとは、一定期間の間に国内で生み出された財やサービスの付加価値の合計で、
※付加価値とは財やサービスの生産額から、原材料費などを差し引いたものです。
実質GDPと名目GDP
名目GDPと実質GDPで具体的に表現をすると・・
国中にパンしか売るものがないという前提で、
100円のパンが10000個売れたら、GDPは100万円です。
翌年は原料等が高騰して120円に値上げせざるを得ませんでした。
売上個数は変わらず10000個で、GDPは120万円になります。物価上昇を考慮したこの120万円が、名目GDPです。
この120万はよくよくかんがえたら、物価上昇したから120万になっただけで、売れたパンは10000個で変わりません。
物価上昇を考慮しなければ2年目も100万円です。これが実質GDPです。
またGDPを支出面からとらえたものをGDE(国内総支出)といいます。
原則、GDPは生産面・支出面・分配面の3方向から見ることができ、
経済成長率
一定期間のGDPの伸び率を経済成長率といいます。
経済成長率も名目と実質の経済成長率はありますが、一般的には実質GDPの伸び率を使用します。
景気動向指数
景気動向指数は、生産や雇用に関する29の指標を統合して算出します。
景気動向指数には29指標あり、
先行系列、一致系列、遅行(ちこう)系列に分かれます。
- 景気に先行して動く先行指数(先行指数全般を先行系列といいます)
- 景気に一致して動く一致指数 (一致指数全般を一致系列といいます)
- 景気に遅れて反応する遅行指数 (遅行指数全般を遅行系列といいます)
経済指標の名称(代表的なもの) | |
先行指数(先行系列)全11系列 | 新設住宅着工床免責、消費者態度指数など |
一致指数(一致系列)全9系列 | 有効求人倍率など |
遅行指数(遅行系列)全9系列 | 完全失業率など |
CIとDI
景気の方向性はDI、景気のテンポや大きさはCIで判断します。
CIは一致指数が上昇していれば景気が拡大、低下していれば景気が後退しています。
DIに関しては、一致指数が50%を上回れば景気が上昇局面、50%を下回っていれば景気が下降局面を表します。
平成20年4月よりもCIを中心に発表されるようになっています。
日銀短観
日本銀行が約1万社の上場企業や中小企業を対象に、実施しているアンケート調査で正式名称は全国企業短期経済観測調査といいます。
特に注目されるのは業況判断DIで、業況判断DIの計算式は以下のように算出されます。
日銀短観について詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
マネーストック
個人や金融機関以外の法人や地方公共団体などが保有しているお金の総量のことをいいます。
・マネーストックが増えると金利が低下し、景気が上向きになります。
・マネーストックが減ると金利が上昇し、景気が下向きになります。
物価指数
物価水準を表す指標で、物価の動向を知るための指標となります。
企業物価指数 | 企業間で取引される商品価格の動向、 原油や為替の価格変動の影響を受けるため、 消費者物価指数よりも変動が大きい。 |
消費者物価指数 | 個人の家計で購入される商品やサービスの 価格変動を表す。 |
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この記事を書いた人
ファイナンシャルプランナー金子 賢司
これまで1000件以上の家計、住宅ローン、生命保険、損害保険、資産運用の相談に携わる。UHBなどのテレビのコメンテーターや確定拠出年金等のセミナーを毎年約50回実施。CFP資格保有者。TLC(生命保険協会認定FP(TLC資格とは))、損害保険トータルプランナー、公式HP
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