メガバンクのノルマ廃止|非効率の温床、銀行業界の今後はどうなる?

メガバンクのノルマ廃止|非効率の温床、銀行業界の今後はどうなる?

メガバンクのノルマ廃止|非効率の温床銀行業界の今後はどうなる?

先日、地銀やメガバンクの決算発表が立て続けに公表となり日本の銀行は大丈夫なんだろうか?と危惧せざるを得ない内容の決算が続出しました。

日本を代表するメガバンクもそろって減益となりました。マイナス金利の影響により、貸出の金利収入が取りづらい背景は理解できるものの今までの負の遺産が大きすぎて身動きが取れない状態にあるように感じざるをえません。

そんな最中、

3メガバンクが投資信託などの金融商品の販売ノルマを廃止しました。

営業を経験した人にとっては、営業にノルマがないっておかしいのでは?と思うかもしれませんが、これまで行われてきた販売手法等を考えればノルマを課すことがマイナスに働いていることがわかると思います。

これは銀行だけでなく保険も、証券も同様です。違う場所も中にはあるかも知れませんがおおよそ同じです。全ての金融機関で起こっている実態だと思ってみていただければと思います。

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組織の大元は、今年は前年より手数料を10%増やしなさい。

と一言いって、できれば出世、できなければ左遷という人事をチラつかせて支店長に命令をします。できるできないの選択肢はありません。当然支店長は人生がかかっているので必死です。

で・・何をするのかというと、、各営業担当に110%の予算の上乗せをする。

ただそれだけです。

できなければ、自分(支店長)の社内の評価が下がり社内でお払い箱の存在になってしまいます。

ということで売り上げ目標がいかない社員にはつらく当たります。オマエ!何やってるんだ!目標まで何が何でもやってこい!目標行くまで会社に帰ってくるな!!私は保険会社での営業経験があり、私自身は経験していませんがこのような言葉をすぐ後ろの席の人が言われていたのは今も覚えています。

(支店長の心の声・・おれのクビが飛ぶじゃないか・・住宅ローンや老後の蓄えがなくなったらどうしてくれるんだ!!)

予算必達に向けてのノルマとそれに対しての叱責があまりにも過酷なので、当然心が歪みます。どういうことかというと、個人の営業も目的が自分の営業目標の達成になってきます。

特に沢山の金融商品が扱える銀行員は選択肢も沢山あります。

全員とは言いませんが、個人目標が人事考課に影響を与えるようになれば当然、生活が懸かっているので支店長だけではなく営業だって生活が懸かっています。

銀行窓販で販売された一時期外貨建て預金の説明不足により、元本割れした消費者からのクレームが頻発しているという新聞記事をよく見かけました。

営業担当だって人事評価につながるので必死です。それがわかるが故に、私はあまり金融機関とはかかわりたくありません。定期預金の満期などの度に、毎回金融商品を売り込まれては正直疲れます。

ということで、私は全てネット銀行で完結しています。

某金融機関の窓口で並んでいると並んでいる間に保険商品の売り込みをされたりもします。

売り込みをするよりも、窓口で並ばない仕組みを作ることが顧客ファーストです。その方が金融機関に好感を持ちます。

従来の銀行は顧客が望んでいることと、全く逆のことをしてきました。

お金を貸してほしいときに貸してくれない、本当に困っている人から即刻、貸しはがし、顧客のためではなく自分に都合の良い商品を売りつける。マイナス金利で利益が出ない状態の対策として顧客引き出しの手数料に目を付け、ATMの手数料を値上したり。。頼んでいないのにお金借りてくれと言ってくる。

まったく顧客ファーストとはいいがたい対応を銀行はしてきました。

私自身も自分で稼げるようになったら、絶対に銀行からお金を借りない、借りてほしいといわれてもバッサリ断ってかつての自分がされたことを見返したいと重うくらい私自身も銀行に対してのイメージは悪いです。

銀行業界はもはや立て直し不能です

ノルマ廃止で顧客本位はとても良い傾向だとは思いますが、もはや銀行業全般が挽回不能なレベルに達していると感じています。

大リストラ、店舗削減、維持費のかかるATMの数を減らすなど努力をしている銀行はありますが、私はもはや立て直しが不能だと感じています。決済方法も多様化し、おそらく給与もビットコインやLINEPayなどで支払う企業も今後は出てくるでしょう。

楽天やアマゾンなども今後は金融に参入してきます。

スマホなどの決済のできない高齢者や機器に疎い手数のかかる顧客だけが残り、業務改善をしても推進されません。手間だけが残ります。

決済方法などもデジタルで手間のかからない顧客・・LINEをはじめとしたキャッシュレス決済大好き人種は融通の利かない銀行窓口には立ち寄ることはないからです。

2019年3月期の決算は上場地銀の7割が最終減益

銀行は顧客からお金を預かって、そのお金に利息をつけて収益を上げる。または預かったお金を投資等で運用して収益を上げるのが通常です。

日本株の投資信託で運用している部分は2018年末の下落で大きな損失をこうむりました。また比較的安全な米国債で運用していた地銀も、米長期金利が高値水準で推移した時期に米国債券価額が下落。安易な運用で損失を発生させる地銀が続出し、6千億が消失したことになりました。

私達のお金が6千億損失でなくなってしまった・・ということです。

前述しましたが、お金を貸し出しても収益が出せず、投資をしては損失を発生させているので、収益は結局ATM手数料の値上げといった手数料を上げなければ利益を取ることができない状態です。あとは人員、店舗の削減をするしかありません。

その他の金融業も今後は危うい

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金融業と言えば、銀行のほかに保険や証券などもありますが、この辺はどうなるのでしょうか?

私は銀行業と同じ道筋をたどると考えています。

営業の販売手法も銀行と同じです。全員がそうとは言いませんが、顧客に最善の商品を親身に考えてくれる営業はごくわずかです。

業務の非効率具合も銀行に負けず劣らずなかなか終わっている状態です。

証券、保険業もニュースをにぎわせて大企業があがいている姿を見受けますが最終的には銀行と同様、対面型店舗は手間のかかる顧客のみ、それ以外はネット証券に収束します。

金融業の再編が人手不足解消の手助けになる?

そうはいっても金融業界全体が今AIの導入やロボットを導入し、自動化が進んでいます。単純労働はどんどんロボットに仕事を奪われ、不要となった人員が世の中にあふれてきます。

その人員が不足している業種を補っていくことになると考えています。

ただこの傾向は金融業だけに限ったことではありません。自分の仕事がロボットにとって代わられる程度の仕事なのかどうかというのを今一度確認しておく必要は全労働者がするべきだと思っています。

まずは金融業がすでに大リストラを開始しています。就職で入りたい企業にメガバンク等が名前を連ねていますが、本当に業界の勉強をしているのかはなはだ疑問です。若い人をわずか数年で管理職に据えるようにしているメガバンクもありますので、そのことを認識したうえで野心をもって銀行を目指すならよい選択だと思います。

ただ、大企業だとおもって銀行・・さらに保険、証券も同じですが入社できて将来安泰とおもっているようであれば大きな勘違いです。その社内業務の非効率さや終わりっぷりに愕然とし、自ら会社に背をむけることになるでしょう。