世界同時株安は続くのか?今後の展開について
- 2018.10.12
- 資産運用
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世界同時株安はなぜ起こるのか?
あくまでも投資は自己責任ですので、自分なりの予測ということでお願いします。
様々なメディアで世界同時株安という言葉がうたわれています。たしかに、世界の有名な指標となるダウやS&P、日本でいう日経平均株価等は総じて下落しています。なので世界同時株安という表現ならばその通りです。
原因はアメリカ10年債利回りの利率が3.2%という水準を付け、これが株安の引き金になったと考えられます。
米国がまさか破たんするということはあまり考えられません。米国債は極めて安全な債券といえます。それが3.2%の利息がつくのなら、株式やそのほかの運用なんてやってられないよ。今のうちに買っておこう。債券の利回りが高い時は債券の価格は下落する性質があります。
価格が安いうちに利回りが高いものを買っておこう。ということで株式からお金を引き上げる動きが強まり株価が下がります。
米国10年債券利回り上昇の原因は?
アメリカが自分で持っている米国債の買い増しを控えたためといわれています。
米国債は「債券」なので10年債券であれば10年経過すれば、額面とその利息が返ってきます。
その返ってきた利息で、さらに米国債券10年物を購入するわけですが、その購入する量を抑えたため、金利が上昇してしまったのです。債券価格が下がったので、利回りが上昇してしまったのです。
またこのタイミングにのっかって密かに米国債を大量に保有する中国もこっそりと調整をしていたとも言われています。
この2点が米国債10年物の利回り上昇を引き起こし、株安を招いたと考えられています。
米国株式市場、日本国内も絶好調に伸び続けていたので、ちょっと株式投資にとってマイナスな事が起こるとすぐに調整が発生します。
みなさんだったらどうですか??
10000円で株式を購入していて、毎日上昇し続けていました。
1日目11000円、2日目12000円、3日目13000円・・・
毎日例えば増えていったらどう思いますか?いつまでもこんなことが続くわけがないと思いますよね。でも上がり続けているからつい持っていてしまう。。
10日後例えば20000円になり、11日目で18000円になりました。
わ!!やばいせっかくもうかったんだから早く売らなきゃ!!
こうなりませんか?
そんな心理が全世界で働いたのです。簡単にはいえませんが、そのような一定の調整が入ったと考えるのが今回のケースでは妥当と考えます。
債券価額と金利の関係についてはこちらをご覧ください
FOMC長期金利上昇により住宅ローン金利はどうなる?アメリカ金利と住宅ローン金利の関係
世界同時株安は続くのか?
今回の下落は、米国債券10年物の利回りに端を発するとはいえ米国経済、日本経済の状況を考えると依然として力はあります。
下落が一体どこで収まるかを見極めて、自分なりに底値を見つけて再度チャレンジしてみるのも一つの手段かと考えます。
今年だけでもこのような調整局面は実は3回目です。
特に市場自体に大きなマイナス要素が起こっているわけではないので、数日で収まって再度上昇傾向に戻ると思われます。
一番いま心配なのは、貿易戦争による中国経済の冷え込み、イタリア情勢が混乱の種になっています。
今回の株安に関してはさほどナーバスになる必要はないと考えます。
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