札幌のFP(ファイナンシャルプランナー)金子 賢司

確定拠出年金セミナー、保険、住宅ローンのセミナー活動をしているFP(ファイナンシャルプランナー)です

火災保険の臨時費用保険金とは

      2017/02/16




火災保険の給付でバカにならない「臨時費用保険金」(りんぴ)

特約のひとつに臨時費用保険金という項目が小さく書かれています。りんじひようほけんきんを略して「りんぴ」と保険会社の人は言ったりします。実際に事故が起こった時にこの臨時費用保険金というのは意外と大きかったりもします。
臨時費用保険金とは火災保険の保険金が出るときに、保険金とは別に上乗せをして臨時金としてお支払いします。。とパンフレットにちっちゃーーく書いてあります。

具体例を挙げた方が分かりやすいですので以下に事例を書きます。

「臨時費用保険金」は必ずチェックしておきましょう

火災保険の事故があり、仮に給付できる要件に該当したときに修理会社に見積もりをとって、その見積もりに基づいてお支払をするわけですが、たとえば給水管凍結で破裂をして建物の天井にシミがついたりしたような事故があったとします。

一般的には給水管凍結に関して、火災保険の範囲にもよりますが水が漏れて天井にシミがついたときには天井の交換費用などは対象になります。(※保険の内容によっては対象にならないことがあります。また、雨漏りは対象となりません。凍結が原因だからこのケースは給付が受けられるということにも注意してください。)

ところが意外かも知れませんが給水管の破損そのもには保険金は保険の対象外なのです。加入時には必ず説明はするところではありますが、やはり契約している方は破損の大元なのに保険でないよ!!となるケースが多いのです。

しかし、この臨時費用保険金があることでしっかりと補えてしまうケースが多いのです。

みなさんお手元の火災保険の証券の臨時費用保険金という欄がどうなっているかよく見てみてください。これが付いているとどうなるのでしょうか?以下みていきましょう。

MargaritaMorales / Pixabay

 

【火災で半焼して損害に対して保険金が500万支払われたケース】

・臨時費用保険金が保険金額の30%、300万円限度となっているとき

書かれている補償内容であれば

臨時費用保険金は支払われた保険金の500万円×30%=150万円で

火災保険金500万円に加えて臨時費用保険金が150万円

合計650万円が支払われます。

これは大きいですよね。

しかし、

・臨時費用保険金が保険金額の30%、100万円限度となっているとき

臨時費用保険金は500万×30%=150万のはずが臨時費用保険金限度が100万円で、100万円しかプラスにならず、火災保険金500万円+臨時費用保険金100万円で600万円の受け取りになります。

・臨時費用保険金が保険金額の10%、100万円限度

臨時費用保険金は500万×10%=50万円となり火災保険金額500万円に加えて臨時費用保険金50万円の550万円しか支払われません。




stevepb / Pixabay

臨時費用保険金の目安

でもいざという時の補償が充実しているということは、毎月払う保険料がどうせ高いんでしょう??目安としては以下になります。木造で保険金額1600万円の建物の火災保険だととある保険会社の保険料では、

 

  • 臨時費用保険金 保険金額の30%、300万円限度だと月々2,910円
  • 臨時費用保険金 保険金額の30%、100万円限度だと月々2,800円
  • 臨時費用保険金 保険金額の10%、100万円限度だと月々2,540円

 

最大の開きで月々370円の違いです。

 

支払われた保険金額が上記では500万円と大きかったのでピンと来なかったかも知れませんが、では支払われた保険金が30万円だったとします。支払われる臨時費用保険金は

 

  • 臨時費用保険金 保険金額の30%、300万円限度だと9万円
  • 臨時費用保険金 保険金額の30%、100万円限度でも9万円
  • 臨時費用保険金 保険金額の10%、100万円限度だと3万円

 

となります。火災保険の加入の時にはめったに起こらないとタカをくくってしまい、毎月の保険料が安い保険金額の10%、100万限度を選択しがちです。給付の時には意外とダメージが大きいですよ。保険の給付は火災での給付よりも風災、漏水や北海道であれば雪災での事故がはるかに多いです。保険料を少しでも安くするのか、いざという時に充実した補償を受けるか?それにかかる保険料をよく考慮しましょう。

あくまでも事故が起こった時に上乗せで払うものですが、意外とこの臨時費用でおもったより多くもらえたということが多いです。

修理に対して、火災保険の保険金額自体は不満があるもののこの臨時費用保険金が上乗せになったことにより保険金の給付額に非常に満足していただき、紹介をいただけることも多いです。

火災保険の保険料を安く済ませるためにこの臨時費用保険金をつけていないケースもありますので、注意をしてください。あくまでも事故があったときのお話にはなりますが、私はこの臨時費用保険金は最低でも30%、100万円限度をお勧めして本当に感謝されています。

お手元の証券に臨時費用保険金が付いているかどうかをご確認ください。







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by Kenji.Kaneko