マイナス金利になるとなぜ生命保険の保険料に影響するのか?予定利率の話

マイナス金利になるとなぜ生命保険の保険料に影響するのか?予定利率の話

1月29日に日銀がマイナス金利を発表して以来、様々な金融商品の販売方針や金利などに変化が生じています。

中でもみなさんが興味があるのが、積立の生命保険の利率はどうなっちゃうの??というところだと思います。

マイナス金利によって金融機関がお金の運用先を失い、国債の買いが集中しましたがついに10年物国債の金利も一時ではありますが、マイナスの利回りとなり国債の利回りも金融機関としては見込めなくなってしまいました。その金融機関のは保険会社も含まれています。

保険会社は皆さんから預かった保険料を将来の保険金の支払いにあてたり、生存保険料(生存していた時の保険金(養老保険の満期金や終身保険の解約返戻金)の支払いのために備えながらもそのな資金を運用をしています。しかし、あくまでもそのお金は万が一の支払い、生存した時の満期金に充てるのであっていたずらに投資要素の強い商品で運用するわけにはいきません。そこで保険会社のお金の行先の多くは安全資産といわれるの国債への投資比率がきわめて高いのが特徴です。

予定利率とは

保険会社は保険料を集めてそのお金でをしているというお話を先ほど述べました。
その運用益はある程度このくらいは運用できるであろうという見込みを立てて、その分を保険料からすでに割り引いたり生存保険金の利率に反映させたりしているのです。その割引に使用する利率を予定利率といいます。
したがって、保険会社に運用益が出れば予定利率が上がり、保険料は保険会社に運用益がでたのでその分保険料を安くしてくれたり生存保険金の利回りを高くしてくれたりします。
逆に保険会社の運用益が下がれば予定利率が下がり、保険料は保険会社に運用益がでなくなったのでその分保険料を上げたり、終身保険の利回りを下げないと保険会社の利益や保険金や満期金に充てる原資がなくなってしまうのです。

ということは、冒頭に述べましたが今は国債の利回りが得にくい状況になっています。

今後は保険料が割高になったり、終身保険の利率が下がったり、学資保険の満期保険金も下がるなどの影響があります。すでに金利の影響を受け、今年の春から一時払い終身保険の販売停止や利回りの見直し、貯蓄性保険の利回り低下や保険料値上げなど様々な影響が今でも続いています。

私たちの投資先の一つとして、国債ではなく外貨預金も一つの手段と言えますが以前こちらのブログでも述べましたが安易に購入するのではなく、きちんと精査していただきたいと思います。

保険の仕組みはわかったけど、今既に加入しているものはどうなっちゃうの??
という方はこちらをご覧ください↓↓