FP協会主催の生活者向けセミナーを開催しました
- 2019.10.29
- ライフプラン
Contents
FP協会主催の生活者向けセミナーを開催しました
FP協会主催でセミナー講師をさせていただきました。
今回は介護をテーマにお話をさせていただきました。
継続研修の単位にならないのですが、熱心な参加者にお越しいただき感謝しています。
なんとなくテレビCM等をみていて気がついたかも知れませんが、今保険会社はどんな保険を「押し」ているのかというと、従来の死亡保障、医療保険はもちろんですが、「介護保険」と「認知症保険」のニーズが高まり保険会社はこの分野の商品を競って販売開始をしています。
そんな流れにあやかり、今回は介護をテーマにお話をさせていただきました。
介護の問題が顕在化するのはまだまだこれから
今でもすでに介護をされる方だけでなく介護をする側も高齢者である、老老介護。また、親族の介護で働けなくなり、収入が減少したり、職場を辞めざるを得なくなったりする問題が発生しています。
厚生労働省データによると要介護、要支援になるのは60%が85歳以上という統計が出ています。
ということは、これから平均寿命、平均余命ともに上昇しているのは周知の通りですが、85歳を迎える確率が増えていくということです。さらに人口ピラミッドを構成する中で最も多い人口を占める段階の世代がこの年代に近づいてきます。ピークは2030年ごろになるでしょう。
介護を取り巻く問題が今後ますます増える傾向にあることは人口構成から想定することができます。
身内が介護状態になったら・・
もし身内が介護状態になったらどんなことが想定できますか?
仮に一人暮らしで離れている母が介護状態になったら・・
誰が面倒を見ますか?あなた自身ですか?配偶者に任せますか?
母の自宅にたびたび訪問して世話をしますか?施設に入居してもらい、専門家に介護をお任せしますか?その際の入居費用等のお金はどうしますか?
仮に施設に入居したとして、要介護になってしまって本人に契約する意思能力がなくなってしまったら、誰も住まなくなってしまった母親の自宅の土地、建物はどうしますか?その他の金融資産(貯金や保険など)はどうしますか?
セミナーではどんな入居施設があるのか?
それぞれの施設のメリット、デメリット。またいくらくらい毎月や入居の際の一時金が発生するのか?
また在宅で世話をするときと、施設で入居するのではどちらが良いのか?
介護施設は今後は増えない
今介護施設は良い条件のところは入居するには順番待ちの状態です。
じゃあ、どんどん作ればもうかるのではないか??と思うかも知れませんが、今後は少子高齢化が進んでいき、2030年~40年を境に介護が必要な人の人口は減り、時間とともに問題は収束していくことも予想されています。
ということは今から施設を作っても、運営できるのは20年前後。
そうなると今からじゃんじゃん作ってしまうと遠い将来、空き部屋が増えてその処理に困ることが予想されているためなかなか踏み切れず、現状の施設の範囲内でなるべくどうにかしなければならないということになります。
施設が無いのであれば、自宅や、アパートに住んでそこに通って世話をするか、定期的にヘルパーさんに訪問していただきサービスを受けるという選択肢を選ばざるを得ない人が増えて行くでしょう。
十分な資産があったり、家庭の家族構成や仕事の状況によっては一概にはいえませんが・・あくまでも傾向です。
介護保険はどう使ったらいい??
介護保険は保険会社が定めている一定の状態になると介護年金や一時金が支払われるというものです。30代、40代は非常に安いのでいい保険だなーー。と思うのですが、10年ごとに更新となるなど定期保険が多く、10年後等に保険料が上昇する商品が多いです。60歳、70歳と介護がリアルに近づいてくるととんでもない保険料になってきます。
保険とはやはりうまくできているなあと思い知らされます。
そのような介護保険の上手な利用の仕方などもセミナーで解説させていただきました。
この記事を書いた人
ファイナンシャルプランナー金子 賢司
これまで1000件以上の家計、住宅ローン、生命保険、損害保険、資産運用の相談に携わる。UHBなどのテレビのコメンテーターや確定拠出年金等のセミナーを毎年約50回実施。CFP資格保有者。TLC(生命保険協会認定FP(TLC資格とは))、損害保険トータルプランナー、公式HP
- 前の記事
経営者が年寄りの会社はすぐに辞めた方がいいことが多いという話 2019.10.28
- 次の記事
CFP金子賢司の活動実績 2019.10.29