経営者が年寄りの会社はすぐに辞めた方がいいことが多いという話

経営者が年寄りの会社はすぐに辞めた方がいいことが多いという話

経営者が年寄りの会社はすぐに辞めた方がいいことが多いという話

私は上場企業と中小企業を両方経験して、その経験からいいます。

私は大学を卒業して、三菱食品株式会社(当時株式会社菱食)という東証一部上場企業の会社に勤務をしていました。

当初から売上高1兆円を超えるような大きな会社だったのでほとんど会話すらすることはありませんでしたが、経営陣はかなり尊敬できる存在でした。

あくまでもまだ若い社員時代に聞かされていた話なので、話題の真偽は定かではありませんでしたが、経営陣の悪い風評というのは正直聞いたことがありませんでした。

逆にそのような経営者だったからこそ、そこまで大きな会社になったのかも知れません。

この会社を辞めたのは、まさに若気の至りではあります。。ただ直接の上司は全く尊敬できる人には出会えませんでした。

そこそこ収入もよい会社だったので、毎晩の飲み会があり全員そろってだらしなく太っていく姿・・

無駄な会議、無駄な資料や業務報告書、ほんとうに「ザ・時代遅れ」という感じの会社でした。私が会社にいた時の話なので、2007年位の出来事ではありますが・・

FPとして一人で活動する前に実は中小企業を2社ほど経験しています。

この時が実はわたしの1番の暗黒時代でした。

そこで私は、経営者が年寄りでなおかつ勉強していない会社は成長するわけがないということを身にしみて感じました。

勉強していない経営者のお話という前提で以下読み進めていただければと思います。

経営者が勉強していない会社が成長しない理由

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変化の激しい時代に、自分の経験則というのはもう通用しなくなってくるからです。

しかし、一度成功法則を身に付けた経営者は、凡人経営者は人の話を聞かなくなります。そして自分の経験が正しいと断定し、部下にそれを押し付けるようになります。

それが、割と新しい情報やツールの導入などで社員を教育するのならまだいいですが・・

中小企業の経営者は基本おじいさん、おばあさんです。

おじいさんおばあさん経営者が生みだす主な弊害(私の体験)

  • 業務日報は必ず手書き
  • 会議は大量の紙の書類をもとにただ社長がワーワー騒いでいるだけ→約3時間。会議資料の枚数約100枚×15人分。
  • 事務所回りの雪かき→冬場12月~3月位まで1~2週間に1度、約2時間。(業者にやってもらえばいいのに労働生産性という発想が無い)
  • チャットワーク等のITツールをつかったコミュニケーションができない。(メールさえあやしい)
  • 政治家が好き→社員は政治活動の手伝いをさせられたり、人脈自慢をされ業務時間が30分から1時間は奪われる。

伝わりやすいものしか書いていませんが、細かい事の積み重ねで若い優秀な社員を疲弊させているということに気づいていません。

もっといい方法があるのに・・

おじいさん、おばあさん経営者が使いこなせないばっかりに、非効率な活動をしいられて、若い自分はいつの間にか時代に取り残されて浦島太郎になっていくのです。

そうなると発想も陳腐化していきます。

このような経営者がいる会社は基本、お金が無く、会社を私物化しているので利益がでても社員に還元されることはありません。

ということは何歳になっても給料は安いまま。

収入を増やすために、テレビで副業が解禁された!!というテレビを見て、このような時代遅れの経営者にそんな話をしても通じないので、

こっそりと副業を始めようと考えたとします。

しかし思いつく副業は、、需要のある運送会社でのアルバイトや、コンビニの深夜アルバイト、新聞配達等。。

そんなんじゃあ消耗するばかりです。

副業は資産性のあるものを選ばなければ消耗するばかりですよ

経営者が勉強をしないとホワイトナイトさえ現れない

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ホワイトナイトとは白馬の騎士・・救世主みたいな人ととらえてください。

このような状況を誰かどうにかしてくれないかな・・

と外部から誰か経営者にモノ申してくれる人を期待しますが、

このような経営者はもう外部からの情報をシャットアウトしています。

自分に批判的なことをいう人はコミュニケーションをとりません。

ヨイショしてくれる人だけを身の回りにおきます。

自分よりも能力が上だなと感じたらシャットアウトします。自分の権威が脅かされるからです。

コンサルタントや税理士さんが勉強会やためになる書籍等を紹介してくれますが、

このような経営者は基本コンサルタント等の業種をバカにしています。

自分が一番という気持ちが抜けきれないのです。

ということで誰かがこの人に指摘をしてくれて、何か経営者の発想が変わるということも期待ができません。

ホワイトナイトが現れることはありません。シャットアウトしているのですから・・

結果を出すとスルーする

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そこまで言うなら結果を出してから言えというのがおそらくこのような類の経営者の口癖です。

しかし、結果をだして自分を超えられるとそれが面白くないので会議の場ではスルーをしたりします。

やっぱり自分を超えられるのが面白くないので、結果を出したら出したでつぶしにかかってきます。

私も実際に、一定の水準をキープしていましたが、会議では全く触れられませんでした。

これが今の日本の中小企業の実態ではないでしょうか?

人手不足になるのも当然です。給料が安く、時代遅れの業種や業務内容。自分が成長しない。

誰がこんな企業に就職したがるのでしょうか?

いい人が来ないと嘆いている経営者は、自分の会社に魅力がないということを知るべきです。

日本の中小企業の事業承継が進まないのは、

  • 経営者に魅力がない
  • 業務内容が時代遅れで成長できる気がしない。今後のキャリアにつながる気がしない。
  • 安く使われ過ぎて、会社を買い取ったりする余力が社員に無い

こんな理由もあるのではないでしょうか?

経営者が年寄りの会社に期待をするのは人生の無駄

businessman

長生きの時代になってしまっているので、経営者も長生きになってしまっています。

ということは、もしその会社で消耗しているなら変革の期待はますます先になってしまいます。

大切な働き盛りの時間を無駄にしないために、副業をしっかり育てて軌道にのせて抜け出す努力を考えていくことをお勧めしますよ。

ファイナンシャルプランナー的観点から言えば、このような中小企業にいても退職金もほぼ期待できませんし、貯蓄などできる状況ではないはずです。

今は収入があるから生きられますが、退職後は本当に生活費で苦労することになってしまいます。

私の体験をこめて強くそう思います。

実際にライフプラン等をつくって、今の会社にいると将来どうなるか?ということもシュミレーションで見てみると良いです。

人生を台無しにする前に考えることをお勧めします。