自動車事故の調査でもあなたのSNSは見られている

自動車事故の調査でもあなたのSNSは見られている

相変わらずの冬の寒さで自動車事故が増えていますね。

事故の際は保険会社、または保険代理店に連絡をしてしっかりとサポートを受けましょう。

 

損害保険の事故調査係はあなたのSNSをチェックすることがある?

みなさんの万が一の事故に対して適切にお支払いをするために事故調査係はみなさんのSNSをチェックすることがあることを知っていますか?

ただ仕事をサボったり、いたずらに検索をするわけではありませんが刑事の勘ならぬ事故調査係の勘によって、この人はなんかおかしいと感じたらSNSをみて動向を見ていることもあるということです。

なぜSNSをチェックするのか?

tpsdave / Pixabay

ひとつ実際にあったお話を例に、SNSをチェックした事例です。

知人B男さんの経営する飲食店は大繁盛。駐車場が一杯なんですけどというクレームが来店したお客様からあり、仕方なくこの飲食店を経営するB男さんの車を移動させてお客様の駐車スペースを確保しようとしたのでした。B男さんは店が混雑していることもあり、手が離せないためお店にいたA子さんがB男さんの車を移動させることになりました。ところが、その飲食店の駐車場内で駐車場の壁に車をぶつけてしまったA子さん。壁は大したことなかったのですが、車は結構な損傷となり自動車保険で直せないか??とA子さんは考えました。

B男さんの車に一般条件の車両保険はついておらず、本人と配偶者のみが事故を起こした時に支払われる。というものだったので、これでは保険を支払いません。

しかし、通常個人の自動車保険には他社運転特約という特約が付いていますので通常は支払われる可能性の高いケースです。

他社運転特約とは?

「アカの他人」から自動車を一時的に借りて事故を起こしたとき、自分の自動車保険の内容に基づいてお支払いする他社運転特約というものがあります。

この特約を使えば、今回のケースではB男さんの自動車保険ではなく、A子さんの自動車保険で対応するということです。実はほとんどの保険会社で個人の自動車保険にはこの特約は付帯されています。※業務用は付加されていないなど例外もありますので要注意!

B男さんはこの特約を使えばいいじゃないか!と主張をし始めました。確かにA子さんの保険には偶然にも一般条件の車両保険が付いていたため、通常でいえば支払になるケースです。

じゃあ、このA子さんの特約を使えば安心だね。

すっかり安心していた矢先に事件が起こりました。

なぜ会社の車をA子さんが運転??

PublicDomainPictures / Pixabay

しかし、ここで調査の勘が働きました。なぜ飲食店のオーナーのB男さんがなぜA子さんにお願いしたのでしょうか?AさんがB男さんのファンで進んで私動かします!とでもいったのでしょうか?それともB男さんが命じた??

SNSのチェックが始まった

事故調査係はA子さんとB男さんのフェイスブックのチェックを始めました。公開設定となっていた為、閲覧可能な状態となっており、Aさんはたびたびその飲食店を紹介したりしていました。

さらにチェックをしていくと、個人的に外出している投稿もあり、どうも他社運転特約に当てはまる要件であるA子さんとB男さんは「アカの他人」ではなさそうであることが発覚。

A子さんはB男さんをたびたびサポートしており、従業員関係がある、そしてさらに苗字は違えど内縁関係にあることが分かりました。

「アカの他人」ではないことが発覚しました。他社運転特約は該当しません。

B男さんの車はA子さんが自腹で弁償しなければなりません。

ちょっと待って、A子さんが内縁関係にあるならB男さんの自動車保険が使えるんじゃないの?

と思うかもしれません。よく前段を読んでください。B男さんの自動車保険に車両保険はついていなかったのです。

最終的にこれは保険の給付金が受けられないという結果になりました。

SNSでバレてしまったその他のケース

 

自動車事故の被害者となり、ムチウチで働けない状態が続きました。働けない分の事故に合わなければ得られていたであろう収入すなわち休業損害を相手方の自動車保険から受け取ったが、何らかの偶然でSNSで夜な夜な接待という名目でお酒をのんでいたり、仕事をしているような様子をSNSで投稿していたりしてそれが発覚。そのような場合は休業損害を受け取っているケースでは休業損害がお支払いができなくなる可能性もあります。悪質な場合は返してくださいということになります。

口は災いのもと、、ならぬSNSは災いのもと。言葉や状況を選んで楽しみましょう。