FP相談は有料がオススメな場合はこんな時

FP相談は有料がオススメな場合はこんな時

FP相談は有料がオススメな場合はこんな時

FP・・すなわちファイナンシャルプランナーの相談料というのは相場が非常に安く設定されがちです。

FPの無料相談が横行していますからね。

FP相談は無料で受けられるケースと有料で受けられる両方パターンがあります。

当然、無料で受けられた方がいいとは思いますが、無料は無料なりの理由があります。

FP相談がなぜ無料で受けられるのか?

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有料のFP相談は中には1時間5万円という設定をしているFPもおりますが、相談料の相場は1時間1万円~2万円といったところでしょう。

しかしFPの相談イコール保険の相談というイメージがあります。

FPです。といって名刺交換をすると、

「ああ、、保険は間に合っているよ」

と言われます。

FPとは保険会社の肩書きと思われています。

FPが主に相談できることは以下の通りです。

FPに相談できることの一例

・年金について

・保険(生命保険・損害保険)の相談

・税金についての相談

・投資についての相談

・不動産についての相談

・相続についての相談

・住宅ローンについての相談

など私が専ら専門にしている分野でもこれだけあり、多岐にわたります。

従って、保険の相談だけでは決してありません。

FPの無料相談はどう転んでも保険の話に落ちつくようになっている

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保険や銀行の社員さんは、FPの資格を社内でも奨励しているので持っている人がほとんどかもしれません。

従って保険会社の営業も当然ウリにしてくるでしょうから、FP=保険というイメージを持ってしまいますよね。

彼らは保険を売れば手数料が入ってくるので、FP相談は無料で実施してしまいます。

無料でFP相談を提供することで、保険の営業にとっては集客の間口が広がるのです。

例えば一般的にお金の相談をしたいケースは純粋に保険以外でも、、こんな相談ができればいいですよね。

保険の営業にこんな相談も乗ってもらえれば一石二鳥で済んでしまいます。

・住宅ローン

・災害について

・資産運用

・老後

・介護

ただこれらの相談に乗っても、保険のセールスが行うFP相談は無料なので、その手間を回収する必要があります。

どういうことかというと最終的にはその相談についても自社の保険商品を販売することが目的になってきます。

  ・住宅ローンの相談をする 

→団体信用生命保険の代わりに生命保険(収入保障保険)をお勧めされる

  ・災害についての相談をする  

→火災保険の提案をされる(火災保険を取り扱えない保険の営業もいます)

  ・資産運用の相談をする  

→外貨建ての保険や個人年金保険をお勧めされる

  ・老後の相談をする  

→終身保険や、養老保険、個人年金保険、外貨建て保険をお勧めされる

  ・介護の相談をする  

→介護の保険(国の介護保険制度とは異なります)を紹介される。

このようにどう転んでも保険の提案ができるようになっています。

ということはFP相談を保険のセールスに相談をすると、

逃げ道が無くなりFP相談という手間のかかる作業をさせてしまった以上、何でもかんでも断るのも申し訳ない気持ちになってきます。

実は生命保険のセールスにFP資格を取らせるのは、タダで相談に乗ってもらった顧客が保険の加入を断りにくくするため。というのが主な目的なんです。

あまり過度なFPサービスを提供する保険セールスはちょっとウラがあると思った方がいいですね。というかウラがあります。

保険の営業に相談をするのは、独立のFPに相談をして

もう少し各論のお話を聞きたいというときに行うべきです。

後ほど整理してお話をします。

有料のFP相談を受けるメリット

FP

FPに保険の相談をしたとします。

ところが、なぜ保険の相談をしてきたのでしょうか?

よくよく話を聞くと、老後2000万円問題をテレビでみて、資産運用をしなければいけないと思い、そのためには今の生活費用を見直して資産運用をするお金を今の家計から作り出したかったから保険の見直しをしかった。

ということがわかりました。

そうなると、

老後はいくら不足するのか?

年金はいくらもらえるのか?

資産運用はどんな商品を選んだらいいのか?

イデコやNISA(ニーサ)って聞いたことあるけどこれってどんな制度なの??

などとんでもない量の質問が出てきます。

これが保険のFPに相談をしているとこうはなりません。

イデコやNISA(ニーサ)自体もそんなに詳しい営業はいませんし(詳しい人もいるかも知れませんが)、年金がいくら不足するのか?

不足しているならどのように補っていくのか?

65歳の雇用延長をした後にさらに働く必要があるかも知れません。

いくらくらい不足するのか?

どのように補っていくのか?

アルバイトしたり副業をしたり・・・40歳の人が相談をして65歳の働き口はどんなものが良いのか?

ということはさすがに不明なので、まずは現状は貯蓄額や投資も含めて資産が不足していることと、どれくらい老後に向けて稼がなければいけないのか?を見て把握してもらう。

そうすることで貯蓄をしたり、資産運用をしたりと少しでもお金を有効に使って増やす方法を皆さんに提案します。

FPへの相談は様々あるのですが、最適の回答は保険に加入することではないことがほとんどです。

それなのに、相談にいったらなぜか保険の契約をしてしまった・・ということは意外とよくある話です。

独立系FPは商品を持たない

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これが独立系FPの相談料が有料の最大の理由なのですが、独立系FPは何か保険商品や住宅ローンなど金融機関と提携して、販売したら手数料をもらえるというやり取りが一般的にはありません。

ということははるかに保険のFP相談よりも、多岐にわたる相談をし、訪問し、書類を作成したり・・

それなのに商品を販売してその手数料を得ることができない。

じゃあどうやって生活をしていくんですか?という問題があります。

ガソリン代や資料の印刷代金、喫茶店などでお客様からの希望があれば、お茶代くらいはこちらから出してあげたいところです。

1時間1万円の相談料では本来やっていけないくらいの自己負担と相談の労力がかかっているのです。

有料のFP相談と無料FP相談の使い分け

有料のFP相談をまず受ける

まず現状の問題点をFPにすべて話しします。

今の家計や世帯構成(子ども1人と妻なのか?子どもがおらず、妻1人なのか?

年金はいくらか・・など必要な情報をFPの方が聞いて後日提案書が届きます。

その相談の中で、FPから個人年金の加入や資産運用で投資商品の購入が必要になったとします。

有料相談の後に無料相談を受ける

そうなった時点で初めて、個別の保険会社や金融機関に行くようにします。

そして、保険の営業や、金融機関に商品の提案を受ける。

というものです。もっといいのは、その提案を受けた内容がどうだったのか?というのもFPに見てチェックしてもらうのがベストですね。

有料のFP相談を受けた時点で1万~2万円かかってしまうかも知れませんが、いざというときに役に立たない金融商品を購入した時の被害は甚大です。

うまく有料と無料の相談を使い分けて、ご自身のよりよい金融商品の選定に役立ててくださいね。

金子賢司

この記事を書いた人

ファイナンシャルプランナー金子 賢司

これまで1000件以上の家計、住宅ローン、生命保険、損害保険、資産運用の相談に携わる。UHBなどのテレビのコメンテーターや確定拠出年金等のセミナーを毎年約50回実施。CFP資格保有者。TLC(生命保険協会認定FP(TLC資格とは))、損害保険トータルプランナー公式HP