ドライブレコーダーの必要性を感じてもらえるエピソード
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ドライブレコーダーの必要性を感じてもらえるエピソード
ドライブレコーダーは運転をするうえで取り付けたくなるお話をしたいと思います。ドライブレコーダーと言えば、最近多いあおり運転を監視するためのものとして考えている方も多いと思います。
確かに某男性があおり運転で、起こって暴力をふるった事件をみると怖いので抑止力という意味でもドライブレコーダーを取り付けたくなるのはわかります。
しかし、今回は怖いというよりもなんだか腹立たしくなるエピソードをお話します。
もちろん実際にあった話です。
どう考えても100ゼロ事故が一転した話
私の知人が運転をしていて、お盆時期だったので車も混んでおり信号待ちをしていました。前には車が10台くらいすでに信号待ちをしていました。
ということで、知人が余裕をもって信号待ちで一時停止していたのは明白です。
そこへ後ろから車が突っ込んできました。
加害者と言わせていただきますが、加害者の車は正面がへこんでいる状態です。
この事実を見れば、一時停止している車に一方的に突っ込んできたわけですから、100%加害者に過失があるとなるのが当然です。
通常の事故対応も行い、警察も呼んで現場検証も行い100ゼロ事故ということで加害者が一方的に悪いということで話が終わりました。
加害者側の保険会社も100ゼロ事故で処理します。と完全に認めていました。
加害者の主張が一転
知人の方の車の修理の手配も終わり、後は修理をまって、相手からの保険金の支払いを待つだけという状態のなか、相手保険会社からこんな連絡がありました。
加害者が意識が動転していて、状況を落ち着いて説明しきれなかったみたいで・・
加害者はあなたが横から割り込んできたと主張しています。
「なにぃぃぃ!」
こうなると被害者側にも過失が付く可能性があります。
一体たかだか1割過失を相手に追わせることで何の意味があるのかよくわかりませんがとにかくこのまま放っておくわけにもいきません。
自動車事故は100ゼロ事故は対応ができない
実は自動車保険は100ゼロ事故で相手が悪くてこちらの過失がないときは、保険会社の損害調査は対応してくれません。
保険会社の事故対応はあくまでもサービスなのです。100ゼロの事故で、加害者がわるくて、こちらに非がない場合は逆に保険会社は何も対応ができないのです。
100ゼロ事故で保険会社の自己担当が事故対応のアドバイスなど行うと非弁行為(ひべんこうい)に該当するからです。
弁護士でない者は報酬を得る目的で法律事件に関して鑑定、代理、仲裁若しくは和解その他の法律事務を取り扱い、又はこれらの周旋をすることを業とすることができない
コトバンクより抜粋
事故調査係は特に報酬を得るわけではないのですが、保険料を払ってサービスを保険会社が行うという関係性がある以上、報酬を得る目的はあるということになります。
保険会社は過失が発生すれば損害賠償保険金を払う義務があります。義務があるので、保険会社は過失があれば、対応することについては非弁行為には当たりません。
難しいことはさておき、被害者が過失がないと保険会社は何もしてくれないんです。何もしてくれないというかしてはいけないのです。
何が言いたいのかというと、100ゼロで相手が悪いと被害者が主張しているのに、加害者側がゴネられたら・・
自分で解決をしてもらうしかない。
のです。
または・・
こちらが過失があることを受け入れるしかない。
のです。
今回のケースで言えば、
「こちらも少し悪かったかも・・」
と認めれば
保険会社がサービスとして相手と交渉してくれる。ということになります。
ただ、相手が明らかに一方的に悪いのに、なぜわざわざコチラが過失を受け入れなければならないのでしょうか?
こういう時のために、自動車保険には必ず弁護士特約を付けておきましょう。
弁護士の訴訟費用等を一定額まで保険で払ってくれる特約です。
毎月300円位でつけることができます。
この特約を使って、保険会社を絡ませずに直接弁護士に依頼をして相手と戦うしかありません。
そういえば証拠がない!!
弁護士特約を幸いつけていて、弁護士の協力は得ることができました。
しかしその弁護士いわく、過度な期待はしないでください
とのこと。
え??明らかに相手が悪いのに??
弁護士はこういいます。
でも証拠や証人いませんよね。
そ・・そうですけど・・
あとは道路にビデオカメラが設置されていることを祈るしかありません。
明らかに相手が悪いのに、、加害者が周りの知人に知恵をつけられたのか急に主張をひるがえし、、そのひるがえしっぷりが全く事実とは異なることが明らかなのに、、
証拠や証人がいないので過失が発生してしまうかもしれないということです。
幸いこの案件は、加害者側がやや暴力的な性格であったり、過去にも事故歴があったため証言に信ぴょう性もないということで主張は却下されたのだと思われます。
100ゼロで交渉をするめることになりました。
ただ、これがもし相手が普通の人だったら・・
おそらく過失が1割か2割程度は発生している可能性が高かったのです。
そう考えると、やっぱり
ドライブレコーダーはあった方がいいですよね。
というお話でした。
ドライブレコーダーは論より証拠。特に何も言わずぬドライブレコーダーの記録を保険会社なり、警察に渡せば有力な情報になります。
冒頭言いましたが、相手にこんなちょっとだけの過失をつけて何の得もないはずなのですが、ただ自分だけが悪いとされるのが嫌だという理由でとにかくゴネる人が増えています。
証拠がない、証人がないということでありもしないウソがまかり通ってしまうのは被害者にとっては本当に悔しいことです。
インターネットでの情報もたくさんあるので、どんな表現をしたら相手に過失が付くか?または増えるかという知恵もたくさん氾濫しています。
面倒なことや忙しい合間によくわからないトラブルに巻き込まれるのも面倒ですので、ドライブレコーダーは必ず車に搭載しておきたいものです。
ドライブレコーダー利用の際の注意点に注意です。そして保険会社のドライブレコーダー特約は使ってはダメですよ。
この記事の著者
金子賢司(かねこけんじ)CFP資格所有者
これまでに1000件以上の家計の相談や住宅ローン、生命保険の相談に携わる。UHBなどテレビのコメンテーターや確定拠出年金、イデコのセミナー等年間50回程度のセミナーを行っています。 LINE@dli3529l Twitter @NICE4611 金子賢司 公式HP
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