NISAのロールオーバーについて

NISAのロールオーバーについて

NISA導入後、初のロールオーバーの機会を迎えます

2014年にNISA(少額投資非課税制度)がスタートし、2019年から初のロールオーバーを迎えようとしています。

NISAのロールオーバーとは?

現在はNISAは通常のNISAと積立NISAの2種類がありますが、当初始まったNISAという制度はそもそもこういうものです。

毎年100万円を限度に(2016年から120万に変更)、NISA口座の中で運用している限りは売却、分配金等によって得た収益は非課税という制度です。

投資をやったことのない人にはピンとこないかもしれませんが、通常の運用で得た収益はもう買った金額に対して税金がかかるんです。その税率は約20%。100万収益がでたら約20万も税金がかかるんです。

その点NISA口座で運用をすれば年間100万の範囲内なら、100万の元本でさらに100万の収益がでても税金がかからないのです。2014年からスタートし、2018年から通常の口座で運用をするか、NISA口座で再度運用するか?(2019年度の枠は120万)2019年は初めてその岐路に立たされるのです。

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2014年から100万円でスタートして、5年間は運用益などに税金はかかりません。2018年以降はどうしたらよいのでしょうか?

例えば100万円の元本が200万にふえていた場合、

2018年末の元本+収益等を

2019年以降のNISA口座に持ち込んで続けるよ!

これがロールオーバーという仕組みです。

当然通常120万が上限なのにロールオーバーで200万もNISA口座で非課税の恩恵を受けた方が利益も大きくなるでしょーー。

もちろんロールオーバーするよ。と言いたいところですが、ちょっと意地悪にデメリットが

ないか考えてみましょう。

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Line-tOodLinGfc / Pixabay

NISAロールオーバーのデメリット

①必ず資産がロールオーバー後も増えるとは限らない

NISAロールオーバーはメリットは大きいと思います。しかしそれは今後も着実にNISAで選択した商品の資産が増えた場合です。

元本が大きければ、下落した時のダメージも大きいんです。

この預けた200万がさらにNISA口座にロールオーバーして300万になってくれたら、100万にたいしては非課税です。

ロールオーバーせずに通常の運用口座で運用すれば100万プラスになった分に約20万円分の税金がかかります。手取りは約80万円です。

せっかく200万に増えた分はもう絶対減らしたくないのでこれはこれで非課税でもらっておいて、新たに120万の枠を使おうという考え方もあります。

また200万円の一部はイデコと積立NISAをに変更して積立投資に切り替えるという方法もあります。

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②損益通算の機会を逃す

仮に損失が出た場合に、NISA口座ではなく通常の運用口座で運用した場合、ほかの運用益と通算することができます。

例えば私がNISA口座からロールオーバーせずに、A商品を選びました。また私はB商品で100万円の利益が出ています。A商品でもし20万のプラスならば、B商品の100万とたして合計120万に税金約20%がかかります。

しかし、仮にA商品がマイナス20万の損失を出した場合はどうなるのかというとB商品の100万の利益にA商品のマイナス20万をたしてトータルの運用益は80万。この80万に約20%の税金がかかります。

そもそも損失があるのでうれしくないのですが、この損失額は節税にもなるのです。

これを損益通算といいます。

仮にNISA口座にある場合は、B商品との損益通算はできません。

ロールオーバーの方がメリットが大きいケースが多いかもしれませんが、NISAをきっかけに運用に興味をもっていろんな商品や株主優待など複数商品を持っている人は、NISA口座をこのままロールオーバーすることが必ずしもメリットではないケースも考えられます。

ロールオーバーのやり方

ロールオーバーをするには、手続きが必要です。一部の金融機関では運用はすでに始まっています。11月末から12月上旬にかけてが締め切りとなっていますので、各金融機関に問い合わせをして締め切りを確認しておきましょう。基本は「非課税口座内上場株式等移管依頼書」を提出することでロールオーバーをすることになります。