所得とは?世の中で一番わかりやすい解説
- 2016.03.01
- タックスプランニング FP 独学 ファイナンシャルプランナー
所得とは?収入-経費が所得です
年収1000万です!という方がいたします。
日本の所得税の仕組みは以下のようになっており、超過累進課税の仕組みは以下の通りになります。
課税所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
~195万以下 | 5% | なし |
195万超~330万以下 | 10% | 97,500 |
330万超~695万以下 | 20% | 427,500 |
695万超~900万以下 | 23% | 636,000 |
900万超~1,800万 | 33% | 1,536,000 |
1,800万超~4000万以下 | 40% | 2,796,000 |
4000万超 | 45% | 4,796,000 |
わかりましたじゃああなたは900万超~1800万に該当するので税金33%で330万
そして330万から控除額-1,536,000円引いた金額=約176万円
はいあなたの税金は176万円です!
そんなにとるのーー!!という計算をするわけでは実は有りません。
個人事業主だったとしましょう。その1000万を稼ぐのに、車を購入したり、パソコンを買ったり、設備や備品を購入したりしますよね。
それが200万もかかったとしましょう。
収入1000万でもこのお金稼ぐのに200万使ったのにまるまる1000万に税金かかったらたまんないよ!
ですよね。なのでこの1000万円から経費と認められるものはひいた分に税金をかけましょうということです。
1000万円から経費を引いた分を所得と言います。
上記の例でいえば1000万から経費200万を引いて800万を所得として
この金額に税金がかかるのか??
ところが話はこれで終わりません。
目に見えない経費がある
年収300万円です。というAさんがいたとします。仮にこの人が独身だったら、何とか暮らしていけると思います。
しかし年収300万円のAさんに奥さんがいました。おまけに育ちざかりの息子が2人いる。。という条件だったらどうでしょうか?大げさな事例ですが、当然生活していけない可能性が濃厚ですよね。
子どもがいる方が金銭的な負担が大きいので、税金をもう少し安くしてあげたい。そうしないと誰も子どもを産んだり、結婚しなくなってしまいますからね。
その分も国としては経費として考慮に入れたいのですが・・
一人一人子育て費用にいくらかかりました、妻の扶養で、うちの両親は口うるさいのでああしろこうしろと費用がかかる。。などいちいち個人の都合を考慮してられません。
ということで、一定の収入以下の妻等がいる場合は38万、同居して高齢者を養っているときは58万円引経費として一律で認めますよ。
これが控除というものです。
妻がいる場合は経費ではなく、配偶者控除38万という言い方で収入から差し引きます。同居している高齢者がいれば扶養控除という言い方で58万円を収入から差し引きます。
では冒頭の年収1000万の方の場合を改めて計算してみましょう。
年収1000万-経費200万=800万
800万-48万(基礎控除・・・一定の収入までは無条件でこの金額が控除されます)-38万(配偶者控除)-扶養控除(58万)=656万
厳密には社会保険料控除などもあるのですが、ここであれこれいっても混乱するので割愛します。
656万の所得だと上記所得税の計算表に当てはめてみたらどうでしょう。
330万超~695万以下のところに該当します。
656万×20%-427,500円=884,500円
支払う税金は884,500円になりました。
前述の176万と比べたらどえらい違いですよね。
最終的に税率をかける金額が課税所得金額
収入と所得の違いは
収入から経費を引いたものが所得で、
その人の家庭の事情により様々な控除も引いた結果最終的に
この所得に税率をかけますよ。
という金額が「課税所得金額」なのです。
この所得から控除を引くということは、
生命保険料控除やiDeCoや企業型確定拠出年金のマッチング拠出等で知っておくことは非常に重要です。
なぜ年末にサラリーマンは給料で年末調整でお金が戻ってくる人がいるのか?
それを知るためにもぜひ収入と所得の違いは理解をしてください。
それではどんな所得の種類があるのか理解していきましょう。
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