生命保険契約の失効・増額・減額

生命保険契約の失効・増額・減額

生命保険料が払えなくなったらどうする?

生命保険の営業をしていると、やはり毎月数人は保険料の引き落としができない人がいらっしゃいます。仮に保険料が払えなくなるとどうなるのでしょうか?
すぐに生命保険の効果が無くなるわけではありません。
生命保険保険料の引き落としが仮に口座の残高不足などでできなかった場合、猶予期間が設けられ一定期日の間に保険料を払う必要があります。これを保険料の猶予期間と言います。

月払いの契約と半年や年払いでは猶予期間の設定が異なります。
月払いの場合・・・翌月の末日まで
半年、年払いの場合・・・翌々月の契約応答日まで

生命保険の失効

前述の記述までに保険料が支払えなくなった場合、生命保険が効力を失います。効力を失うということは、保険事故があっても保険金が支払われないということになります。告知の時に一方的に解除される場合とは異なり、後に保険料を入金し、改めて現在の健康状態の告知をして再度加入をすることができます。あくまでも既存の契約を復活するので、仮に1年間失効していた場合は12カ月分支払ってその当時の保険料で復活させることができます。
失効後、保険会社によって異なりますが3年間までは復活可能であることが一般的です。

生命保険の解約

生命保険の引き落としができない状態が、ついうっかり入金を忘れた・・ということならまだよいかも知れませんが保険料の支払いが毎月大変ということであれば何かしらの対応を打たなければなりません。
一つの方法としては生命保険を解約することです。
解約は保険の解除や前述の失効とはまた異なり、自分の意思で生命保険を中止させることを言います。
解約の際に解約返戻金があれば解約返戻金が支払われますが、掛け捨ての保険の場合は解約返戻金などは一切ない場合もあります。

生命保険の減額

保険料が払えない場合は解約も一つの方法ですが、解約をすると全く保険が無効になってしまいます。そこで今の保険金額を減額する方法があります。3000万円の亡くなった時の保険金が受け取れる契約であれば1500万に減額をするということです。当然保険金額の減額に伴い支払う保険料も少なくなります。

当然当初決めた金額より減額するのですから、万が一の時は満足な保障は受けられない可能性はあります。しかし収入保障保険という保険があるように、亡くなった時の保障であれば必要な保障額をいうのは時を経るごとに減っていくことが通常ですので、保険はやはり定期定期に見直して、自分のライフスタイルに対して過大になっていないか、または過少になっていないか定期的にチェックをすることは重要です。

生命保険の増額

上記の減額に対して保険金額の増額も可能です。この場合は単純に新規契約を追加で契約するという形になります。保険料は当然上昇し、再度加入時点での告知をする必要があります。特約を追加するときも増額をする手続きと同じです。

生命保険の契約転換

契約をいったん解約するわけでもなく、保険金額を増やしたり減らしたりするわけでもなく、今の保険を下取りに出して新しい保険を割安で再度購入するという方法があります。これを契約転換制度と言います。この契約転換はあまり消費者にとってメリットがあることが少ないです。おすすめされたらよく検討をしてください。