ドラレコの駐車監視は必要|自動車保険の事故でモメないために

ドラレコの駐車監視は必要|自動車保険の事故でモメないために

ドラレコとは

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ドラレコとはドライブレコーダーのことです。

自動車やタクシーに関連する事故や社内外での暴力事件等がテレビで報道されていますが、解決の糸口がドライブレコーダーになっているのをよく見かけますよね。

自動車事故で最近はこんなことが起こっていいます。

みなさんが自動車事故について知識を持ち始めそれ自体は悪いことではないのですが、示談に応じなければいい。

知らんぷりをして先延ばしにするという方が非常に多いということです。

もっと言えばシラをきり通せば大丈夫というフシもあります。

「私はやっていません!」「証拠をだせ」

何から何まで証拠を用意して過失割合を決めなければならないのです。

インターネットでどのようにしたら自分の過失が減るのかも調べている人も多く、前の人のウインカーが出ていたのを確認しているにも関わらず、「あの人ウィンカー出していませんでした」と平然とウソをつく。

こういえば過失割合が減らせる。

自分に有利に進められる。

そんな知識をネットで調べてきて、あることないことをいい始める。

いろいろな情報が入手できる世の中で、納得ができる過失割合にならない結果になってしまうことがあります。

ドラレコの出番

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自分側の主張と相手の主張を確認をして、事故の整合性を確認したいので相手とも連絡を取りたい時があります。

相手とどうしてもコンタクトをとりたくても相手の保険会社もお客様と連絡が取れずに困ってしまう。

催促しなければいけない案件が増え、仕事が手元にたまっていく。。

こんな経験をおそらく損害保険代理店の担当は経験しているのではないかと思います。

こんな時、法的拘束力をつかうために弁護士費用が必要な時、自動車保険には弁護士費用特約というものがあります。

弁護士費用特約は相手が示談に応じず、訴訟となった場合にその弁護士費用を一定の金額までは負担するというものです。

しかし、もうひとつ問題があります。

その弁護士に対して、弁護士が必要とする情報を事故にあったひとが覚えているか?

という問題です。

町中のあちこちに実は監視カメラが取り付けられていて、意外と事故の証拠を必要とするときに監視カメラの映像が使われることも多いのですが、そうはいっても本当に隅から隅まで付いているわけではありません。

いや・・隅から隅まで監視カメラが設置されていたら逆に怖いです。

たとえば、相手の車に追突してしまいましたが、相手が右へ行こうとして急に左へハンドルをきったから追突した!という事故であった場合、

その時、あなたは前の相手のウインカーは見ていましたか?と聞かれて、

「あーー、、えーー、、覚えていません。」だと、相手のウィンカーを見ていなかったという不注意を指摘されてしまう可能性があります。

人間の記憶はあいまいです。そして、相手の方が仮に事故に関して知識が豊富な人間だったとしたら、警察に対して有利な情報を主張してしまうということがあります。

そうするとどうなるかというと、警察の取り調べ調書に第一当事者(甲)として記述されてしまいます。

甲は乙の車に、、という主語をつかって事故の調書を記載するのですが、第一当事者(甲)の方が、第二当事者(乙)よりも過失割合が高い可能性があると警察では思っているということを表しています。

ただ、警察は行政なので、過失割合は判断がつきません。

ただたとえばあなたが今回の事故は全部相手が悪い!

と猛烈に主張していたとして、仮に第一当事者(甲)になっていたとしたら、警察はどちらかというと(甲)のほうが悪いんじゃないか?という判断をしているということです。

ドラレコがあれば「論より証拠」

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昔遠山の金さんという時代劇がありました。

金さんが今でいう裁判のようなものを開き、悪者をさばくのですが必ずその悪者は、金さんから追及されたときに「証拠がない!」「そうだ証拠を出せ!」と大声で主張をします。

そして金さんが「やかましい!」と一括。

この桜吹雪が見ているんだ!と悪者を一発で黙らせてしまう。

ドライブレコーダーはまさにそのようなツールになります。

ドライブレコーダーの機能は単純です。

運転中の運転記録を録画するというものです。

車の幅や周囲の状況、相手のスピードなどが全て一言も言わなくてもその運転記録だけ提出すれば立派な証拠になるのです。

そして、何よりも解決スピードがぐっと早まります。ドライブレコーダーは簡単に取り付けられて、10,000円前後で購入することができます。

高いものもあります。

もし自分が悪い場合も文句は言えなくなってしまいますが、やはり相手に言いくるめられて納得いかない状況が一番後悔する状態なのではないでしょうか?

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ドラレコで駐車場内の事故も一発解決

最近のドライブレコーダーは駐車監視機能も付いています。

なぜこんな機能が必要なんでしょうか?

実は自動車事故は駐車場内の事故が非常に増えています。

車を開けたら勢いでゴツンと隣の車にぶつけてしまった。

ドアパンチと私達は行ってますが、実はこれ加害者が名乗り出てくれるケースが意外と少ないのです。

店舗の駐車場で当て逃げされたり、車に傷をつけられたりこんなケースはだれかがケガやましてや亡くなっているわけではないので警察の取り扱いも非常に軽い扱いになってしまいます。

要するに泣き寝入りです。

この増加する駐車場内の事故で威力を発揮するのがドラレコの駐車監視機能付きバージョンということです。

動くものや振動を感知した時は、内臓バッテリーで前後10秒間録画をしてくれるものもあります。

【衝撃センサータイプ】

衝撃を感知したら、その前後の映像を確実に録画できるもの。しかし、衝撃を受けてからなので、感知しないこともありますし、いたずらなどの場合は衝撃が少なく作動しないということもあり得ます。

【モーションセンサー】

車の周りで動くものを感知すると作動して録画を開始するタイプ。これも車の前後の映像を残すので事故防止や証拠の機能を重視するならこちらがオススメです。

やせっかく取りつけても画像の移りが悪くて証拠にならなかったということがないように画像の鮮明さをウリとしているものもあります。

自分なりに重視するポイントを決めてドライブレコーダーを取りつけてさらにストレスのない安全運転を心掛けてください。

画像が鮮明であることや視野角というものを重視しましょう

せっかくドライブレコーダーをつけたのに、肝心な時に映ってなかった。なんていうことにならないように、安物買いはお勧めできません。

画像が悪くてあまり鮮明で映ってなかったり、カメラのちょうど映らないところじゃないかーー!!なんていうことがあると非常に残念ですよね。

ドライブレコーダーは画像が鮮明であること、そして視野が広いドライブレコーダーをせっかくなので用意しましょう。

自動車事故なんてそうそうあるもんじゃありませんから。

ドラレコはそんなに高くない

ドライブレコーダーは高機能で効果なものでも2万円くらいです。

あれこれ事故でモメるのも面倒ですし、画像や動画があれば一発です。

少し高機能の物を搭載して安心してドライブを楽しむ、または業務に取り組んではいかがでしょうか?

また最近では保険会社が毎月お金を払えば貸してくれることもあります。

自動車保険に加入していると思いますので、自分が加入している保険会社に問合せをしてみてはいかがでしょうか?

その代り、壊したら弁償しなければなりません。

ドラレコはバッテリー上がりに注意

車が停車中に作動させるわけですから、当然電源がいります。常に車のバッテリーを消費する形になりますので、バッテリー上がりに注意です。

当然バッテリー寿命に影響することは注意しておきましょう。

レンタルもできます!

自動車保険の保険会社がドライブレコーダーをレンタルするサービスも始めています。

月に千円もしない金額でドライブレコーダー特約をつけると保険会社からドライブレコーダーが送られてくるというものです。

ただし設置などは自分でしなければなりません。

現状一番高い保険会社で

月額で850円月にいまの保険料に追加すれば、ドライブレコーダー特約を付けられます。

これはドライブレコーダーのレンタルだけではなく、

すぐに警備会社の人が駆けつけてくれたりと、単純にドライブレコーダーが使用できるという

だけではなくちゃんと付加価値がついています。

損保ジャパン日本興亜、三井住友、東京海上などの大手は採用しています。

あとはそれぞれの保険料やドライブレコーダー自体の機能、その周辺サービスなどを比較して

ドライブレコーダーを買わないで自動車保険の特約をつけるという選択肢もあります。

例えば月に850円だったとすると、850円×12カ月年=10200円

年間10200円か・・ドライブレコーダー安いのなら買えちゃうなぁ・・

そう思うかは自分次第です。

あと、自動車保険特約のドライブレコーダーは機種は選べません。今のところ。

設置も自分で行いますし、もし壊したら弁償しなければなりません。

仮に他の自動車保険会社に乗り換えたりした時も返さないといけません。

ちょっと面倒もありますので、参考までに。

保険会社のドライブレコーダー特約は絶対いらない!

金子賢司

この記事を書いた人

ファイナンシャルプランナー金子 賢司

これまで1000件以上の家計、住宅ローン、生命保険、損害保険、資産運用の相談に携わる。UHBなどのテレビのコメンテーターや確定拠出年金等のセミナーを毎年約50回実施。CFP資格保有者。TLC(生命保険協会認定FP(TLC資格とは))、損害保険トータルプランナー公式HP