生命保険会社の一時払いの終身保険の取扱中止

生命保険会社の一時払いの終身保険の取扱中止

マイナス金利が2016年2月16日からいよいよスタートしました。あまりにも世の中で預金金利がどうとか住宅ローンがどうとかいう話が出ていたのでもう導入されているようなイメージですが、実際にスタートするのはこれからです。

日経平均株価は乱高下を繰り返し、円安、円高も行ったり来たり。。挙句の果てに銀行預金金利の値下げも有り、マイナス金利によって投資にお金を行くように日銀としては進めていきたい意図は有るものの、実際に私たちの立場ではこんな状況で一体何で貯蓄や運用したらいいのかまったくもつかなくなってしまいますよね。

保険を使った貯蓄

さて、↓↓こちらで生命保険の積立も予定利率の変更の可能性があるというお話をしましたが、

しかしこの話は保険会社自体の利益が低下するというだけの話であり、まだ具体的な商品についての金利の見直しには着手していません。 ⇒2016年2月17日の日経新聞にて、一部金融機関が一時払いの生命保険の取扱停止の記事が掲載されました。
しかし毎月の積立の傷害保険や終身保険は有効な選択肢と言えるでしょう。具体的な商品に関してはそれぞれの保険商品にゆだねることとしてあくまでも保険商品ですので傷害保険で有ればケガをすれば保険金が受け取れますし、終身保険も万が一お亡くなりになった時には保険金を受け取ることができます。貯蓄代わりに終身保険の比率を高めれば、仮に今掛け捨ての亡くなった時の保険に加入しているのであれば、掛け捨ての亡くなった時の保険の比率をへらしてそちらの保険料の節約をすることができます。

保険は流動性リスクに注意

マイナス金利導入となったこの時代に、保険を使った貯蓄はメリットが大きいですが、積み立てているお金を出し入れをすることができないという流動性リスクというデメリットが有ります。保険料の支払いが大変になったとしても、途中で解約してしまうと大きく損をしてしまうことになります。一時払いの終身保険は一部販売停止の報道がありましたが、積立の終身保険が無くなることはまず考えられません。ただ、積立の利回りは見直しの可能性は十分ありますので詳細はまたこちらに記述したいと思います。

終身保険の事例1(2017年1月以降マイナス金利のため、数字は異なっています)

40歳男性、55歳で払込は終了させて保険金は250万円の低解約返戻金の終身保険です。この内容ですと保険料は10,700円/月になります。毎月10,700円の貯蓄をすると考えてください。
55歳で払込は終了するので、総払込額は1,929,600円です。
仮に55歳で解約をすると、解約をするときに戻ってくるお金(解約返戻金)は1,954,200円
24,600円のプラスです。

そしてこの終身保険は何も55歳でやめる必要はありません。
仮に65歳まで解約せずに保有をしていて、65歳時点で解約をすると解約返戻金は2,114,075円です。
払込は55歳で終了しているので、1,929,600円でそのままですので、184,475円のプラスになります。

終身保険の事例2(2017年1月以降マイナス金利のため、数字は異なっています)

40歳女性、55歳で払込は終了させて保険金は250万円の低解約返戻金の終身保険です。この内容ですと保険料は10,050円/月になります。毎月10,050円の貯蓄をすると考えてください。
55歳で払込を終了すると総払込額は1,809,000円です。
仮に55歳で解約をすると、解約をするときに戻ってくるお金(解約返戻金)は1、847、300円
38,300円のプラスです。

そしてこちらの終身保険も何も55歳でやめる必要はありません。
仮に65歳まで解約せずに保有をしていて、65歳時点で解約をすると解約返戻金は2,013,125円です。
払込は55歳で終了しているので、1,809,000円でそのままですので、204,125円のプラスになります。

年金受け取りによってさらに有利になります

今回は40代男女の事例ですが、年齢や払込期間によってはさらに有利になるケース、不利になるケースがあります。そして、事例1も2も解約返戻金を一括で受け取る前提になっていますが、年金方式で受け取ることでさらに利回りが良くなるケースがあります。
このマイナス金利を受け、運用商品に悩んだら終身保険も選択の一つとして検討してはいかがですか?

同じ終身保険でも様々な形態、特約がありますので選択の際は身近な保険担当者の説明をよく聞いた上で選択してくださいね。