AFPやCFP資格を持っていると金融機関への就職が有利になる

AFPやCFP資格を持っていると金融機関への就職が有利になる

AFPやCFP資格を持っていると金融機関への就職が有利になる

一般的にはあまり知られていないファイナンシャルプランナーという資格ですが、やっぱり金融機関に就職する時には「あった方が有利」というデータがありましたのでご紹介します。

ただ、当たり前ですが資格があっても最終的にはみなさんの人間性が一番就職にはモノをいいますのでそこは忘れないようにしてください。

日本FP協会による調査で、

金融機関等におけるFP資格活用度調査(平成30年9月~10月)というデータをもとに今回は解説していきます。

全国の金融機関(都市銀行、地銀信用金庫、組合、証券会社)等534社のアンケートによる調査内容です。

統計は極めて少数の意見は割愛していますので、全部合計しても100%にならないのでご了承ください。

AFP、CFP資格の認知度について

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さてそもそも金融機関でこれらの資格自体を知っているのかどうかという点ですが、

AFP、CFP資格を金融機関が知っている 81%

AFP資格のみ、CFP資格のみ知っている人という方もいるようです。何かしら知っているという人を含めれば、認知されている確率は88.9%。

金融機関で知らない人が10%と少しいるのもすごく不思議ですが。。

AFP、CFP資格に対しての評価

では、知ってはいるけどどれくらい評価されているのでしょうか?

という点ですが、

高く評価している 28.4%
高く評価している 49.0%

全体では金融機関の77.4%が評価していると答えています。

また都市銀行と地方銀行、証券会社の評価が高い傾向があります。

社内で奨励しているFP資格

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2級FP技能士 82.1%
3級FP技能士 63.7%
1級FP技能士 52.6%
AFP 24.8%
CFP 20.9%

以外にもFP2級技能士が一番なんですね。

肌感覚としては、1級まではもっていなくてもいいから最低限2級や3級は持っていてほしいという発想だと思われます。

AFP、CFPは同等なので、ここで数値が低いのはあまり気にする必要はないかと思います。

FP資格で収入は上昇するのか?

ここは大切なところですね。苦労してFP資格を取得しても社内で評価されるのか?という点について

報奨金などの支給 60.7%
昇給・昇進に際して考慮 58.5%
表彰や掲示などの実施 24.0%
配置や異動に際して考慮 8.5%
月々の給料に加えて資格手当を支給 8.1%

このデータを見る限りは、資格を取得しても一時金がもらえるくらいで、毎月の給料に反映してくれるのは8.1%しかないのですね。。

学生のうちに持っている人は、おそらく持っているからといって入社時に会社から褒賞などをもらえるわけではないので、このような会社の場合は入社してから取った方がお得です。

ただ、、そんなの入社するときはわかりませんね。

まさか面接のときに、FP資格持ってるんですけどボーナスもらえますか?

なんて聞けませんからね。ここは評価は高いけれど、金銭的なメリットは特に期待しない方がよさそうです。

FP資格を保有する学生の評価

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さあここは気になりますね。金融機関はFP資格を保有している学生をどう見ているのでしょうか?

高く評価する 16.2%
評価する 53.8%
どちらともいえない 25.2%

7割の企業が一定の評価をしてくれているようです。ここでは詳細が読み取れませんが、信用金庫、信用組合が高く評価してくれています。

残念ながら都市銀行や地方銀行ではどちらともいえないという回答が目立ちました。

FP資格を持っている人をなぜ評価するのか?

前述の質問を受けて(高く評価する、評価すると答えた企業のうち)、ではなぜ金融機関はFP資格を持っている人を評価するのでしょうか?

必要な業務を学ぶ下地ができている 73.2%
金融・経済の基礎知識がある 72.0%
目標達成への意識が高い 38.4%
明確な志望理由がある 26.2%
就職後のヴィジョンが明確である 13.4%

ある程度知識を持っていることを期待する企業が多いですね。

しかし、私は

目標達成の意識が高いや明確な志望動機という点で資格を持っているのは、非常に面接での評価は高いと思います。

就職前に期待するFPのレベル

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どの程度のFP知識を企業は期待しているのでしょうか?

AFPやFP技能士2級 13.4%
3級FP技能士 54.9%
特に区別はない 31.1%

特に区別はないという部分も含めると、企業はFP3級を持っていればある程度の評価はしてくれると考えられますね。

FP資格を学生のうちに取得すると就職に有利か?

FP技能士3級の資格を持っていればある程度の評価をもらうことは可能なようです。

しかし、大手の都市銀行や地銀の評価はあまり高くない傾向がありました。

もちろんマイナスではありませんし、文中に申し上げましたが何もしていない学生よりも知識が豊富であることは間違いありませんし、学生が一番就職活動で頭を悩ませる志望動機という点でも説得力はかなりあります。

今後は金融機関は相続や事業承継という問題に力を入れたいという要望を持っている企業が多いです。

具体的には富裕層(お金持ち)で、たくさん土地や株式や現預金をもっていて、万が一自分が寿命を迎えたら、資産を親族にどうやって振り分けたらいいか?

これが相続の問題。

または、

会社を経営しているけれど、社長である自分に万が一のことがあったらこの会社を誰に、どのように渡そうか?引き継いでいこうか?

会社には社員がいますし、急に会社をたたむわけにもいきません。

これが事業承継の問題です。

学生のうちにこれらの相続や事業承継という問題はちょっとピンとこないかも知れませんが、

おそらくこの分野に詳しくて、相続、事業承継をベースに面接で志望動機を語られたらおそらく金融機関はのどから手が出るほど欲しい人材だと思います。

それが難しければ、株式や投資信託等を実際に少額でもいいのでやって、知識を身に着けておくと面接ではかなり有利に立てるはずです。

ぜひ参考にして金融機関への就職に役立ててください。