損害保険(損保)とは。基礎用語

損害保険(損保)とは。基礎用語

損害保険と生命保険の違い

生命保険は人の生命にかかわること、損害保険は物や事に対しての保険

生命保険が人の生命にかかわる保険なのに対して、

損害保険は偶然の事故によって生じた「物」や「出来事」の損害に対して保険を支払います。

急激、かつ偶然な外来の事故によって物が損害を受けた時や出来事に支払います。

急激とは事故が起こってから損害までの時間が一瞬であったこと。が基準。

「偶然な」とは原因または結果が予想ができないこと。外来とは外からの衝撃であること。

なんだか難しいように聞こえますが、損害保険の事例をみると理解してもらえるかと思います。

損害保険の事例

  • 車で相手にケガをさせた(自動車責任の賠償責任)
  • 火事で家が焼けた(火災保険)
  • 台風で建物が破損した(火災保険)

この事例をみてどう思いましたか?

共通するのはわざとではなく、偶然、もしくはうっかりで予想もつかない出来事。あとは災害などの外的要因というのが共通点です。

従って以下のようなケースは損害保険では支払いの対象外です。まずはここの保険商品によっても例外はありますが、以下の例外は大前提です。

テレビの液晶がだんだんうつりが悪くなってきた。

風呂場のタイルがカビてきて張り替えた。

火災保険はこのような長い年月をかけて悪くなってきた損害は対象外です。

要はこのような「さび」や「劣化」に対しては損害保険では払いませんよ。

と言いたいのですが、このような難しい表現になってしまうのです。

病気やケガはどうなんでしょうか?

人が亡くなったときや高度障害になるわけでもなく、物の損害保険(第二分野)の対象でもありません。

傷害保険や医療保険などがこれに該当しますが、生命保険と損害保険の中間のような位置づけであることから第三分野といいます。

car-insurance
Tumisu / Pixabay

生命保険と損害保険の違い②定額払いと実損払い

生命保険は亡くなったら1000万、など起こった事由に対して給付額が一定額です。

損害保険は実際被った損害に対してその損害額を保険金を支払う実損払いというのが特徴。

火事が起きたら3000万なんていう損害保険があったら、

ちょっと壁が焦げて10万位の修理代だったのに3000万円保険がおりた

なんていう火災保険があったら大変です。

損害保険は受けた損害額に対して支う損失補填という性質があります

一方生命保険は定額で払います

保険料を決める基準は大まかには生命保険も損害保険も同じ理屈です

事故の発生確率が高いと保険料が高くなる。その危険度に応じて保険料が高くなっていく。(生命保険でいう年齢が上昇するにともなって保険料が上がっていくのと同じ)

(例)自動車保険は30代40代よりも免許取り立ての19歳、20歳や少し判断能力の衰えた高齢の方の方が保険料が高い。火災保険は木造よりも鉄筋コンクリートの方が燃えにくいので、保険料は安いなど。

【損害保険の基礎用語】

契約者

生命保険と同じ、保険会社と保険契約を結び、契約上の権利をもつ人。

保険料を支払う義務のある人。保険契約が成立すると、保険料の支払義務、通知義務などの保険契約の義務を負うことにもなる。

被保険者

この人の物が損害を受けたら保険金が支払われるという保険の対象をさす。

自動車保険であれば被保険者は主に乗る人、火災保険であれば主にそこに建物や家財の持ち主が被保険者となる。

保険の対象

何に保険をかけるかの対象をさす。

建物の火災保険と家財の火災保険では対象が異なります。家財は家の中にある家具や家電製品などを指します。建物とこれらの家具や家電製品は火災保険はそれぞれかけておく必要があります。

建物が一軒のみでは間違えることは少ないですが、アパートをたくさん持っている不動産オーナーなどはどの建物にかける保険なのか保険の対象をよく確認する必要があります。

保険価額

保険の対象となる物の評価額。2000万円の建物なら保険価額は2000万円

保険金額

保険の対象が損害を受けた時の支払いの最高限度額。

保険価額2000万の建物に2000万円の保険金をかけると仮に全焼したら2000万円が支払われる。

保険金額を2000万円以下に設定すると一部保険となります。

保険価額と保険金額を混同しがちですが、保険価額はその保険の対象がいくらするのかということを表すのに対し、

保険金額はその対象が損害を受けたらいくらまで払うのかという上限を決めたものといえる。

保険価額2000万円の建物に1000万円の保険金をかけることもできます。2200万の保険金も設定可能ですが、前者の場合は万が一の時に保険金が不足したり、、

後者の場合は保険金を高く設定することから、全焼したとしても、建物の価値が2200万以下と認定されず、削減されることもあり、2200万支払われるとはかぎりません。

告知事項

危険に関する重要な事項のうち、保険契約申込書などの記載事項とすることによって保険会社が契約前にあらかじめ伝えてもらう必要のあるもの。(建物であれば実際の所在地、家財であればその家財が収容されている住所)

建物であれば、すでに損害があったり、劣化している部分などをもし隠して契約を”してしまうと、事故が発生する可能性が高く、保険はみんながお金を出し合って成り立っているそもそもの制度ということに照らし合わせると、不公平が生じるからです。

通知義務

告知した事項に変更があった場合、保険契約者または被保険者が遅滞なく連絡しなければならない義務のこと。保険の対象の物件の移転や、増改築などがあった場合や使用目的の変更など。自動車保険が日常レジャーから業務使用になった。など。

再調達価格

損害が生じた時点でそのものと同等の質や用途などを総合的に見て同等の物を買ったらいくらになるかを基準に設定する金額。