白内障手術が先進医療の給付から外れる保険会社が現れ始めました

白内障手術が先進医療の給付から外れる保険会社が現れ始めました

医療保険の特約で必ずと言っていいほど付けられている先進医療特約ですが、

厚生労働省によって認められている手術を、認定されている病院で受けた手術のみ

先進医療として認められ、その費用について1000万や2000万等を給付する

特約があります。

先進医療特約のイメージとしては保険の営業の事例が陽子線治療や重粒子線治療を

話題にして、

「つけたほうがいいですよーー」

というトークで迫ってくるので、がんの治療というイメージですが、

実際に先進医療特約を使用している軒数は

「白内障の多焦点眼内レンズ挿入術」

がダントツの1位です。

私も2件ほどこの白内障手術の給付を経験したことがあります。

しかし、ある保険会社では先進医療保険特約の中から

「白内障の多焦点眼内レンズ手術」

を外す動きが見られます。

または、加入して2年間は多焦点眼内レンズは給付しません。

という条件をつける保険会社も現れたようです。

この動きが各保険会社に広がっていくかは全く不明です。

先進医療特約が終身になっている会社は要注意

推測ですが、

先進医療特約が一生涯値段が変わらない設定になっているものと、

医療保険自体は終身保険ですが、先進医療特約だけは10年ごとに更新をする。

という2タイプが実はあります。

10年ごとに更新をする際に適正な保険料に見直すので、保険料が値上がりする可能性が高いです。

先進医療はたえず認定される手術などが入れ替わっていて、保険会社はリスクを想定できないので

保険料は定期的に見直しが必要と考えているので10年ごとに保険料を見直すのだそうです。

加入して説明を受けた時は、10年定期の先進医療特約の説明をきいて

「なんだそれーー」と思いますが、

やはりリスクに相応した保険料をお預かりしないと保険制度そのものが

維持できませんね。

先進医療特約が終身になっている会社は、すでに契約をしてしまっている
お客には保険料は一生涯変わりませんとお約束してしまっているのでどうしようもありません。

今後加入する人を厳しくすることになります。

今後加入する人は、情勢によって一部の手術を給付の対象から外したり、

特約保険料の値上げをすることもあるでしょう。

先進医療特約が定期の会社も必ず、見直しがないとは言えませんが

定期的に保険料の見直しの余地を残しているので、急に対象手術が外れる

という可能性は少ないかと考えます。

そう考えると先進医療特約を最初から定期にしていた会社の方が
先を見通す力があったということですね。
単純にそう思います。

定期の会社が必ず対象手術を変更しないかどうかはあくまでも推測です。

白内障手術はある程度の高齢になると高い確率で受ける手術です。

一度お手元の医療保険の給付要件について確認をしておく必要があるかと思いますよ。

金子賢司

この記事を書いた人

ファイナンシャルプランナー金子 賢司

これまで1000件以上の家計、住宅ローン、生命保険、損害保険、資産運用の相談に携わる。UHBなどのテレビのコメンテーターや確定拠出年金等のセミナーを毎年約50回実施。CFP資格保有者。TLC(生命保険協会認定FP(TLC資格とは))、損害保険トータルプランナー公式HP