保険募集とは?保険募集の媒介、代理

保険募集とは?保険募集の媒介、代理

保険募集人とは

保険募集・・・保険募集に関する仕事ができる人のことを保険募集人といいます。

保険募集をする資格があるのは、生命保険を販売できる生命保険募集人、損害保険を販売できる損害保険募集に、そして保険仲立人(ブローカー)のみです。

保険の媒介、代理

保険募集行為は保険契約の締結、媒介をすることを指します。この媒介と代理、何が違うのでしょうか?

媒介とは

媒介は保険会社の代理として契約するのですが、契約締結権を持っていません。保険代理店の営業が、A保険会社の商品を顧客と契約したとします。

しかしこの代理店が保険会社を媒介している代理店であれば、媒介は書面上契約の代理をしただけで、最終的に

その保険契約をすることを認めるかどうかは保険会社が最終的に判断します。

代理とは

代理店が代理する権限を持っていれば、代理店が保険会社のために行うため、その法律効果は保険会社に帰属します。

要するに

A保険会社の商品をA保険会社に代わって契約までできる権限を持っています。

不正行為や自動車保険で車の車種を間違えたなどの誤りがなければ、そのまま契約ができる権限を持っています。

保険仲立人(ブローカー)は契約の媒介はできますが、代理はできません。

損害保険の募集人と生命保険の募集人は原則、代理・媒介ともにできるのですが、実際は損害保険募集人は代理、媒介ともに可能であるが、生命保険は契約をして、その後顧客の健康状態や職業、その他顧客情報を総合的に判断して保険会社が判断するため、実際は媒介契約をするにとどまっているのが実態です。

これは損害保険と生命保険の性質の違いです。

損害保険は自動車を購入したら自動車保険に加入をしますが、すぐに自動車保険に加入をしないと仮に車を取りに行った帰り道に他人を轢いてしまったような場合は保険がおりません。これでは大変です。

かといって代理店の営業がA保険会社にいちいち確認をとっていたら、顧客を危険にさらす期間が多くお客様を守れなくなってしまいます。

損害保険は迅速性が求められるので損害保険募集人に代理権を認めています。

生命保険はこれまでの病歴や、健康診断などこれまでの病歴、病気があればその状態が重いか軽いか?等場合によっては医療機関との整合性をとらなければいけないので契約成立に時間がかかります。

スーパーセンターなどに必ずあるテナントの保険相談窓口。保険会社の取り扱いも多く魅力的ですが、保険募集人は実は原則1社の保険会社しか販売できない、一社専属制です。

しかし、なぜこのような保険相談窓口に努めている営業は、たくさんの保険会社の商品を取り扱うことができるのでしょうか?

保険募集人は乗り合いが可能か?

乗り合い保険代理店とはたくさんの保険会社の代理をしており、多くの保険会社の商品を取り扱っている代理店のことです。これはなぜ認められているのでしょうか?

その代理店が保険契約者などで保険契約者の保護に欠ける恐れがないときは複数保険会社の取り扱いが可能なのです。

保険募集人の登録

保険募集を行うためには内閣総理大臣の登録が必要です。

保険募集に関する仕事というのはどのようなものを指すのでしょうか?

保険募集に該当する業務の定義

保険に関する勧誘を目的とした、保険内容の説明などは保険募集人でなければできません。

以下は保険募集に該当しない行為の事例です。

①コールセンターの事務が、保険募集人から依頼を受けて保険に関するパンフレットを送付、配布しただけであれば募集行為には当たりません。

※しかし、お客様から詳しくお話を聞きたいということで具体的な商品に関する説明を行えば、保険募集行為に該当します。

②コールセンターのオペレーターが事務手続きに関する説明を行うこと

③個別商品の案内ではなく、一般的な保険の仕組みや制度についての説明を行うこと

保険募集登録をせずに保険募集行為を行った場合

保険募集登録をするためには内閣総理大臣の登録が必要です。
これを怠って保険募集登録をすると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金。またはその両方が課されます。