40代から50代前半の人生設計について考える

40代から50代前半の人生設計について考える

私は現在40歳なのですが、ふと考えるともう定年まであと20年しかないんだなと思う時があります。

30代はまだまだセカンドライフなんて先だ!と思っていた方も、老後資金もそろそろ真剣に検討しなければいけない年齢に差し掛かってきています。

どんなセカンドライフ(老後)を送りたいかをイメージする

総務省家計調査年報(平成26年度)によると、高齢者世帯の消費支出の月平均額は単身無職世帯で約14.3万円。夫婦無職の世帯で23.9万円とされています。

では仮に平均寿命が伸び続けて、90歳まで生きると仮定すると、60歳で定年退職をして30年間もセカンドライフが存在することになります。

単身無職世帯で14.3万円(月)なので×12カ月=年間171.6万円×30年間=5,148万円

夫婦無職世帯で23.9万円(月)なので×12カ月=年間286.8万円×25年間=8,604万円

単身無職世帯では5,148万円、夫婦無職世帯で8,604万円が必要な計算になります。

ただしこれは必要最低限の生活をする為の金額です。
今のところ公的年金制度が存在しているので、上記の金額はまるまる自分で用意する必要はありません。しかし、上記はあくまでも必要最低限の暮らしをしていくための金額です。

将来どんな生活をしたいでしょうか?海外に旅行にいったり、新しい趣味を始めたり、さらにこれまでの趣味に没頭したりすることも考えられますよね。中には海外に移住という方もいるでしょう。

まずは将来どのようなセカンドライフを送りたいかをイメージすることが大切です。そのイメージした目標から、そうなるためには今の段階で何をすればよいのかというアクションにつながります。

現状を知る

将来どんなセカンドライフをイメージすることができたら、具体的な行動に移していきます。いろいろな不安要素はありますが、まずは現状をしることから始めましょう。生活費は定年後、いくらくらいかかるでしょうか?現状の制度で公的年金はいくらもらえるかを「ねんきん定期便」でチェックし、公的年金でイメージした生活ができるかどうかを数値化します。毎年、貯蓄が残ればいいですが、マイナスの場合・・すなわち年金だけでは自分のイメージしていた生活ができない場合は何かしらの対策を講じる必要があります。

イメージできた!!といっても以下のような金額は忘れていませんか?

・お子様の結婚援助資金

・自宅のリフォーム

・車の買い替え

・たまには旅行に・・・

これらの金額は以外と大きなもので、無くてはならないものです。

お子様の結婚資金は認めないという方もいらっしゃいますが、、

ライフプランの前にライフイベント表を作ってみる

ライフプランは毎年の収入と支出を書き出して、将来までの収支の流れを見ていくものですがライフイベント表は、例えば前述のお子様の援助資金や自宅のリフォーム等のイベントが何年後に来るかを一覧表にして書き出して表にすることをライフイベント表といいます。

60歳で定年退職で、65歳で車を購入する予定の場合は5年後に車を購入。と記入します。5年に車を購入する場合は5年ごとにライフイベント表に記載していきます。このようにいろいろなイベントを表にしておけば、数年ご車を購入するまでにどのように用意すればいいのか?という心構えができます。

またたとえば10年後の車の買い替えにはリフォーム時期に近いからこの年付近は特にお金が必要になるんだな!と対策を立てることができるようになります。

それぞれのライフイベントにもちゃんと予算をつけておきましょう。

5年後は車を買い換えよう。あまりお金を使うと不安だから、300万円の新車ではなく80万円位の中古にしようと思えば、5年後80万円と記入すればよいのです。

また、たくさん思いついたライフイベントがあったとして、どうしても将来今の貯蓄+年金ではやっていけないということであれば、ライフイベントに優先順位をつけることが重要です。

趣味の海外旅行は残念だけど毎年ではなく、2年に一回にするか・・・

車を購入するサイクルを5年でなくて7,8年にしてみよう。

子どもの援助資金はすこし難しそうだな。。いや!これは譲れないから、家のリフォーム時期をもう少しあとにしようか・・など世帯によっていろんなイベントがあり、その優先順位も異なります。

とほんとうに毎年のキャッシュフローが厳しい場合は、イベントをあきらめることも考える必要があります。

ライフイベント表を作成したうえで、ライフプラン表の作成に移っていきます。