独身女性は特に注意。老後に必要な資金は女性のほうが多いです。

独身女性は特に注意。老後に必要な資金は女性のほうが多いです。

長寿国となった日本は平均寿命というところでは男性は80歳を超え、女性は87歳を超えました。
ちなみに20年前は男性77歳、女性83歳でした。ものすごい勢いで平均寿命が延びているのです。
それに対して日本の年金制度はずっと制度を維持しようとしてきているので、ここにきて無理が生じてきているのはある意味仕方のないことです。。
なぜなら、生きている限り年金というのは支払われるのですから、長生きすればするほど年金を払う側の払い出しの金額は増えていくことになります。

女性のほうが老後必要なお金が多いのはある意味当然な理由

前段の話でお気づきのかたもいると思いますが、当然女性のほうが長生きするわけですから、その分生活費がかかるわけです。

老後(退職後)夫婦2人で通常の生活を送るのに必要な金額は月に27万円といわれています。これは夫婦2人の生活費の金額です。

では先ほどの平均寿命の話に戻ると、男性より女性のほうが今の平均寿命でみれば7年長生きします。7年分男性より多く生活費を用意しなければなりません。

単純計算で27万円が二人の生活費なので、1人で13.5万円になったとしましょう。

13.5×12カ月=162万円

1年間で162万円

162万円×7年=1134万円

7年間男性より長生きすることで1134万円も多く男性より老後のお金が必要になります。さらに、現在は4人に1人が90歳まで生きる時代です。これはご自身の生活費しか計算していませんし、一人暮らしになったから生活費を単純計算で27万円から13.5万円にしたという最低ラインと考えるのが妥当でしょう。

これに家が古くなってきて修繕が必要になった、病気になった。お子様や孫がトラブルになって急なお金が必要になった。という突然の事態が発生したらどうなるでしょうか?

この1134万円のうち、7割は年金で用意できるにしても平均寿命を基準にしても約340万円は自己資金で老後の生活を維持していかなければなりません。

働こうと思ってもこの時点でもう80歳になっています。80歳から年間340万の収入を得る仕事が果たして可能でしょうか?

早い段階からの貯蓄か不労所得を得られる仕組みを考えましょう

貯蓄で準備するのが一番手堅いですが、不動産の賃貸収入などなんらかの不労所得を得る仕組みを考えるのも一つの手段です。不労所得とは働かなくても収入が入ってくる所得のことを言います。不動産を所有してその家賃収入が定期的に入ってくれば生活費のプラスにはなります。

貯蓄をするにしても、不労所得の仕組みを作るにしてもすぐにできるわけではありません。長い期間が必要になります。

ほんのわずかな積立が大きな老後資産につながっていきます。今は確定拠出年金も専業主婦の方が使えるようになったり、NISAなど比較的有利に運用できる方法もあります。運用が苦手という方も、このような方法を活用して少しでも有利に老後資金を積み上げていってほしいと思います。

近年では男性も女性も独身で過ごす人も増えてきています。そこに異論は全くありませんが、とくに独身女性は平均寿命が長い分老後資金が男性よりも多く必要です。楽しい老後を送るためにも早めに必要額を算出し、備えを少しでも早く始めましょう。

投資は女性のほうがどうしてもとっつきにくい傾向がありますが、そう考えると女性こそ投資や運用の情報を仕入れて効率よくお金を増やしていく必要性が高いと言えるでしょう。