火災保険は水災もカバーします。水災への備えは必要か?

火災保険は水災もカバーします。水災への備えは必要か?

北海道に23年ぶりに台風が上陸しました。

北海道は冬場の猛吹雪には慣れっこですが、なかなか洪水というのはないと思います。

スーパーの店内ではいろんな人の携帯が一斉に緊急速報メールのけたたましい音が鳴り響き、たくさんの人の携帯が一斉になると何事かとなおさら異様な光景になります。

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水災が火災保険の対象にならないことがあります

冒頭台風の損害に触れてしまったので、ちょっと混乱するかもしれませんが、台風の風によって損害を受けたときは風害になります。雨で損害を受けたときは水災の項目でカバーすることになります。

最近の火災保険では、火事の損害だけでなく、水災も当然火災保険の給付の対象になります。自分の保険証券をよく見返してください。火災○、破裂・爆発○、風・雹(ひょう)・雪○・・・・と書いてあります。

これは火事だけでなく、破裂・爆発、風、雹、雪で損害を受けたときも火災保険で払いますよということです。最近の火災保険は特に何も指定しなければ、洪水や河川の氾濫によって建物が損害を受けた時、いわゆる水災も補償の対象になります。

しかし、よく見ると水災の項目が「×」になっていることがあります。

火災保険は保険会社によりますが、水災を火災保険の給付の要件から外すことができます。これを水災不担保といいます。

洪水や台風などによって建物や家財が損害を受けることを水の災害、水災と言います。

排水設備のオーバーフローもマンホールからあふれ出す都市型洪水も水災に該当します。

このような水災はこの保険では補償しませんよという内容になっているのが水災不担保です。

水災は担保しませんということです。

火災保険からなぜ水災不担保にするのか?

水災不担保とは洪水や河川の氾濫、それに伴う土砂崩れなどの水災によって家屋が倒壊、損害を受けたときは給付の対象にはなりませんよ!

ということです。なんでそんな設定にする必要があるの?と思う方もいるかもしれません。

単純に水災を火災保険の要件からはずすと保険料はかなりざっくりですが30%くらいは安くなるからです。

また、水災による損害として認定されるのは基準が厳しいのです。

保険会社によって要件が微妙に異なるのですが、

建物の損害であれば床上浸水まで達しないと水災とは認められず保険が出ない。

または協定再調達価格の30%以上(簡単にいえば、損害を受けた家を今買いなおしたらいくらで買えるか?を計算してその30%以上)でなければ水災で損害を受けても支払いの対象外になります。

どの保険会社も水災は一定以上の損害を受けないと給付にならないのです。

なーんだ、そんな水災なんて私が生まれてから一度も起きたことがないからつけなくていいやー!

という発想になってしまいます。

当然、加入を検討する際は安いほうがいいので火災保険を契約する際はどうしても保険料で見てしまい、水災で建物が流されたり浸水するなんてありえないよ!と自分に都合のいいほうに考えてしまいます。

ましてや住宅ローンを組む際に30年分をまとめて払うような場合はかなり保険料に差がでますので、水災不担保を選択していることが多くあります。(今は30年分はまとめて払うことはできず、10年が上限になっています)

いざ実際に水災による事故が起こると、この水災不担保の内容では保険のお支払ができなくなってしまいます。

確かにマンションに住んでいて、鉄筋コンクリートの2階以上に住んでいるということであれば水災によって自分の住居が損害を受けることはまず考えられません。そう意味で水災を外すことはほぼ完全に妥当というケースももちろんあります。

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本当に水災不担保にしていいのか?ハザードマップを見てみる

ほんとうに保険料を安くするために、水災の補償を外すべきかどうかは市町村の公的機関が発行しているハザードマップというものが使って判断されます。

ハザードマップとは?事例をもとにわかりやすくご紹介

洪水によって河川の氾濫によって影響を受けやすい地域、影響の少ない地域など危険度によって色分けしているものです。

あくまでも地形をもとにした目安でしかありませんので、最終的に火災保険に水災をカバーする内容にするかどうかは自己責任になりますが、参考にはなるでしょう。

いまは各区のホームページ等でも確認をすることができます。

近年の洪水や地震などで、このハザードマップが示す危険度はかなり正確に作られていることが実証されています。

今回の水災もそうですが、火災保険の特約として地震保険が必要かどうか考えるときもハザートマップの活用は非常に役に立ちます。

 

給排水設備の水漏れは・・?

洪水によって、給排水設備がオーバーフローを起こし建物の天井や壁などが損害を受けた場合は「水災」ではなく「給排水設備の原因による水漏れ」という判断になります。

このような場合は水災不担保にしていても、「給排水設備からの水漏れ」という要因で火災保険の給付になります。

ただし設備そのものの破損については火災保険の対象とはなりません。水漏れによって損害を受けた部分が対象になることに注意が必要です。

今回のような洪水でも保険に入っているから大丈夫・・・あなたの火災保険の証券は水災の欄が「×(ばつ)」になっていませんか?今一度確認を・・

津波や高潮は水災に含まれるか?

最後に地震による津波は地震保険に加入していないと、通常の火災保険では支払えません。

しかし高潮による損害は水災の対象になります。

洪水などによる土砂崩れは水災ですが、地震が原因の土砂崩れは水災ではなく地震保険に加入していないと支払われません。

一体うちは火災保険に水災も付けた方がいいんだろうか??

と悩んだときはハザードマップそ参照にするか、最寄りの保険会社の営業にお問合せください。