個人型確定拠出年金(401k|DC)iDeCo(イデコ)が注目される今、FPの役割がますます重要

個人型確定拠出年金(401k|DC)iDeCo(イデコ)が注目される今、FPの役割がますます重要

2017年から個人型確定拠出年金が広範囲で販売開始となります。
確定拠出年金という言葉はなんだか難しそうですが、簡単にいえば私たちが65歳以降受取れる年金に自助努力で上乗せできる制度のことです。
毎月掛金は一定の額を拠出して、あらかじめ用意された商品の中から選んで運用をしていくというものです。

通常老後資金といえば、通常の預貯金や定期預金、生命保険、個人年金などで積み立てているひともいるかもしれません。しかしマイナス金利によって金融機関の金利も下がりこれらの商品では長期間持っていたとしても、銀行の手数料などでで吹き飛んでしまうくらいの金利にしかならなくなってしまいました。

そこで確定拠出年金がクローズアップされてきています。
国としてもこの制度を拡大することで、個人の貯蓄から投資への動きを推進しようとしています。

確定拠出年金は60歳以降にならなければ、毎月積み立てたお金を引き出すことができません。
あくまでも老後資金の上乗せという位置づけなので、毎月いくら積み立てて将来いくら受取れるのかというある程度の目標を立てることが必要不可欠です。

老後どんな生活をしたいですか?

老後夫婦2人で必要最低限の暮らしをしていくためには約25万円が必要といわれています。そして少し贅沢な暮しをするためには約37万円が必要といわれています。

平均寿命が女性で87歳まで伸びてきています。私たちFPは100歳まで生活するためにはどうするかという視点が必要とされています。

なぜなら通常の生活をするだけでも夫婦で約25万円が必要とされていますが、公的年金が現状の制度のまま続いたとしても受取れる年金はご主人が会社員、奥さんが専業主婦という一般的な世帯であれば17万円から20万円が通常です。

通常の生活を送るだけでも5万円が不足します。ということは65歳以降、毎月5万円を貯蓄から取り崩して生活をしていかなければなりません。

5万円×12カ月=60万円

60万円×35年(100歳ー65歳)=2100万円

約2000万円の貯蓄が必要です。

ただ、この25万円というのは必要最低限のことをするための生活費です。

余暇を過ごす、旅行、リフォーム、急な備え(病気など)が発生した場合どうなるでしょうか?

25万円ではなく、少しは余裕をもった老後生活を送りたいところです。

重要なのは、まずどんな生活を送りたいかを描いて、いくらくらい必要なのかを計算して少しでも早く目標に向けて計画をスタートさせることが重要なのです。

ライフプランを作っておけば今の状態で老後資金が将来どうなるのか?年金は一体いくらもらえるかが一目でわかります。老後どんな生活をしたいかを想定し、毎月いくら不足するのかも見えてきます。

その不足額を確定拠出年金で補えばよいのです。

確定拠出年金にいくら費やそうか??FPを活用しよう

確定拠出年金も比較的安全な運用商品が多いとはいえリスクを伴います。可能な限り全額確定拠出年金の枠を利用して、さらにNISAなど有利な制度を採用して、残り安全資産(預貯金、保険など)で分けるなど戦略が立てられます。

ただ、これらの知識を全て網羅するのはなかなか大変です。

そこでFP(ファイナンシャルプランナー)の登場です。

将来の年金計算は手元のソフトで簡単に計算できますし、確定拠出年金やNISAなど制度の説明などもFPであれば通常は知識は網羅しているはずです。

具体的な商品選定はできませんが、確定拠出年金やNISAで用意されている商品がどのような性質の商品なのか、どんなリスクがあるのかも説明をしてくれます。

老後の年金について自助努力がますます必要とされる今、私たちFPの果たす役割は今後とても大きくなると思っています。