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ヘリコプターマネー「通称:ヘリマネ」とはなんですか?

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なかなか円安にならないと言いながら、ここ数日月初に比べると急に円安になっていることにお気づきでしょうか?
イギリスのEU離脱以降ドルは100円割れか!?と言っていたのにもう106円台半ばにさしかかっています。

ドル円のローソク足チャートを見てもらうと7月11日、12日に急激な変化が起こっていることに気が付きます。

ヘリコプターマネーの期待

どんな金融政策をしても私たちには直接の恩恵が受けられない。だったら、国民に直接お金を渡しちゃえばいいじゃない!というのがそもそものヘリコプターマネーの意味です。ヘリコプターからさもお金をばらまいて国民に配るような状況からヘリコプターマネー、略してヘリマネと呼ばれています。

なにーー!いつやるんだ!大きな網を買っておかないと・・・網を作っている企業の株価が急上昇!!なんていうことではもちろんありません。

ヘリコプターマネーを理解する前にまずは国債について・・

マイナス金利の時に国債についてはだいぶ騒がれましたが、改めて。

国債とは国がお金を借りるときの借用証書です。

もし10年国債という商品を例にすると、私が10年国債を10000円で購入するというということは、私が国に10000円貸すということになります。国債は借金なので、返さなければいけません。10年国債というのは10年で返す(償還する)という商品です。

10年後には私が貸した(購入した)10000円は国から返済されます。しかしただ10000円を返すだけの商品では私の手元にお金は無くなるし、利益は無いし全くいいことはありません。そんな商品は誰も買いません。

当然お金を貸すわけですから利息を付けます。利率1%、10000円の国債があったとしたら、購入時点で必ず10年後には10100円になって私の手元に償還される。というのが国債という商品の特徴です。(厳密には国が破たんしたときなど償還されないケースもありますがきわめてまれで、日本の国債は評価は下がっているものの破綻するリスクは低く比較的安全資産とされています)




で、ヘリコプターマネーとは・・

上記事例で10年間で返済するという10年国債の事例をあげましたが、これが20年国債なら20年後に償還する、30年国債は30年後に償還する商品ですが、これを永久債にしましょう。そしてこの永久債は中央銀行さん永久的に買い取ってください。というやりとりを今回の場合はヘリコプターマネーと呼んでいます。

永久債ということは、借りたら返す期限がないということです。

親が息子にお金を貸したら、息子はちゃんと返すから・・と言いながらもいつまでたっても返さない・・あるとき払いの催促なしなんていうこともいいますが、実質お金がある時なんてないので実質あげたようなもの・・そんな状態がヘリコプターマネーなのです。

お金を上空からバラまくなんていうことはしなくても、実質市中にお金を無尽蔵に供給するのですからバラマキ同然というわけです。

お金をじゃんじゃん供給して、インフレにして物価上昇率を上げてしまおうということが行われるのではないか??ということが期待され始めているのです。

ヘリコプター・ベンの登場

現在アメリカの日銀のような存在であるFRBの議長はイエレン議長という女性が担っておりますが、その前はバーナンキ議長がFRB議長を担っていました。このバーナンキ議長は「ヘリコプター・ベン」と呼ばれ、非常にヘリコプターマネーに積極的な人として知られています。7月11日に黒田日銀総裁と、12日に阿部総理と面会をしたのです。これはマイナス金利以上の超異次元緩和が始まるのか??

そんな期待が市場を駆け巡りました。これが急に円安を招いた原因です。

しかし、実際はどんな話がされたかは分かりません。

市場は憶測や推測で動くことはしょっちゅうです。今回もヘリコプターマネーが始まるのでという期待感によって円安に動いたと思われます。

このような市場の値動きはおおよそ当たることが多かったのですが、EU離脱のように市場の読みが外れて株価や為替が急展開する恐ろしさを知ってしまったので、このような期待感に乗っかるのはいささか心配なところがありますし、不安要素いっぱいです。

ヘリコプターマネーによって株価や為替取引、だけでなく投資信託、NISA、確定拠出年金での運用なども影響をうけます

この流れにのっかって攻める運用をする方法もありますが、このヘリコプターマネーが実際行われるのかどうかという点は注意深く見守っていく必要があると思います。ヘリコプターマネーの導入が近付いているのを感じて、荒れている相場があまり好みでない方は少し安全資産の比率を増やしておくなどの対策を打っておいたほうがよいでしょう。

もちろんヘリコプターマネーが実際に行われるかどうかは、この国の偉い人たちが決めることなのでまだ分かりませんよ!!








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