ライフプラン作成におけるライフイベント表、キャッシュフロー表の見本と作り方

ライフプラン作成におけるライフイベント表、キャッシュフロー表の見本と作り方

ライフプランを作成する際、最終的にはキャッシュフロー表を作成していくのですが、その前におおよそどのくらいの時期にどれくらいの金額がかかるのかということをおさえておく必要があります。そのためにはまずライフイベント表を作成します。

 

ライフイベント表とは

顧客とその家族に将来発生するイベント(おもな出来事(卒業、入学、車の購入など大きなお金が動く出来事や家族の環境が変わる出来事))を時系列に並べ、必要資金などを記入していきます。こうしておくだけでいつまでにいくら用意しておかなければならないということが分かります。

【ライフイベント表の見本】

以下の表はライフイベントの見本です。

年齢 必要資金
長男長女
太郎花子二郎知子
201645431211住宅購入500万
201746441312二郎中学校入学
201847451413知子中学校入学
201948461514
202049471615二郎高校入学
202150481716知子高校入学
202251491817車買い替え200万
202352501918二郎大学入学 入学金100万
202453512019知子大学入学 入学金100万
202554522120
202655532221
202756542322

この表を見ると、2016年に住宅購入の頭金500万が必要であること。夫の太郎さんが52歳からが、二郎、知子ともに大学入学し学費や住宅ローンが重複して発生し、出費が大きくなる時期ということが分かる。この時期にいかに備えておくかの対策を立てておくことが可能になる。

例えば今このライフイベントを作ったとき自分が35歳だったとしたら、支出のピークが52歳だからここに向けて貯蓄しておこう!!という対策をとることができます。逆に今の生活で大丈夫なんだろうか?これから一体教育費や住宅ローンでいくらかかるんだろう、、老後への貯蓄はできるんだろうか・・という不安がこの表をまず作成することでおおよその予測がつけられ軽減されます。

必要資金に記入する金額は現在価値で記入する。

キャッシュフロー表とは

現在の収入と支出を時系列に並べ、ライフイベント表で書き出したイベントの支出を加え、将来貯蓄ができるのか、それとも赤字になってしまう(ライフプランに無理がある)のかの予想を立てる。以下がキャッシュフロー表の見本です。

(単位万円)
年度201620172018201920202021202220232024202520262027
太郎454647484950515253545556
花子434445464748495051525354
二郎121314151617181920212223
知子111213141516171819202122
   年度変動率201620172018201920202021202220232024202520262027
収入の部夫の収入1%600606612618624630636643649656662669
妻の収入08080808080808080
その他
収入合計600606612618704710716723729736742749
支出の部生活費1%250252255257260262265268270273276278
住居費0655155155155155155155155155155155155
教育費1%80808182838484851931958889
保険料0606060606060606060606060
その他1%
一時的な支出1%214
支出合計1045547551554558561778568678683579582
年間収支-445596164146149-621555153163167
貯蓄残高1%-445-386-328-267-12423-38116168222387557

キャッシュフロー表作成の注意点

収入の欄には可処分所得を記入、または入力する。

可処分所得とは

なぜかというと受取ったお給料をすべて使うことができないからです。たとえば月収30万で有れば、お勤めの方は30万円まるまる使えませんよね。社会保険料や健康保険料などがひかれて、手取りがずいぶんとられたなーと思う方もいると思います。そのような金額を引いた後の金額が自分が自由に使える金額です。これを可処分所得と言います。

サラリーマンの可処分所得=年収ー(社会保険料+所得税・住民税)

現在価値と将来価値

ライフイベント表には必要資金は現在価値で記入しましたが、キャッシュフロー表には将来価値で数値は記入します。

現在価値と将来価値の具体的計算方法

・年間収支=収入合計ー支出合計

・貯蓄残高=前年の貯蓄残高×(1+運用利率)±その年の年間収支

前年の貯蓄残高が500万円で運用利率1%、その年の年間収支が+50万円だった時は

500万×1.01+50万=55万円となる。

・将来価値(●●年後の予想額)=現在の金額×(1+変動率)経過年数※ ※経過年数は乗数です。2乗、3乗で表現します。

わかりやすいところで、上記キャッシュフロー表の2022年の一時的な支出214万円というのがありますよね。

この214万円は何かというと、ライフイベント表にも記載してある、2022年に買い替える予定である車の値段なんです。

あれ、車200万でしょ。。と思うかもしれませんが、将来物価上昇して毎年1%ずつ上昇したと考えます。それがキャッシュフロー表に記載されている変化率というところです。

変化率が0のところは年数が経過しても数字は変わっていません。しかし変化率が1%のところは少しずつ数字が上昇していますよね。

さて、将来価値を計算すると200万円の車の7年後を計算します。

200万×(1+変動率1%(0.01))×経過年数です。

1年目 200万×(1+0.01)=202万円

2年目 200万×(1.01×1.01)=204万円(1万円未満は切り捨て)

3年目 200万×(1.01×1.01×1.01)=206万(1万円未満切り捨て)

.

.

では7年後は

7年後 200万×(1.01×1.01×1.01×1.01×1.01×1.01×1.01)=214万円(1万円未満切り捨て)

ということです

・現在価値=その時の金額÷(1+変動率)経過年数です。

上記例を元に戻します。

7年後214万円の自動車の現在価値は

214万円÷(1.01×1.01×1.01×1.01×1.01×1.01×1.01)=214万÷1.07213535・・ですが小数点第2位以下は切り捨てます。

すると214万÷1.07=200万になりました。

現在価値、将来価値の関係はお分かりいただけましたでしょうか?

個人バランスシート

資産と負債のバランスを見るもの。ここでの数値は時価を記入する。

資産よりも負債のほうが多ければすべての資産を売却しても負債を返すことができないという実質破たんしている家計といえる。

【資産】【負債】
現預金500万住宅ローン2000万
定期預金100万自動車ローン100万
株式100万負債合計2100万
建物1500万純資産残高250万
自動車150万
資産合計2350万負債・純資産合計2350万

ライフイベントやキャッシュフロー表関連では、キャッシュフロー表の穴埋め問題が出題されるのが一般的です。2級では物価上昇率1%という前提なので、7年後の車の値段が(     )になっており、7年後の車の支出は200万ではなく、214万円になっている・・というような感じです。

現在価値、将来価値という部分をしっかりとテストでは押さえておきましょう。

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