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年収1000万と所得1000万。多くもらっているのはどっち?

      2016/11/07




年収1000万です!という方がいたとして、この1000万円をまるまるその人は自分で使うことができるのでしょうか?もちろんそうではありません。なんだかいろいろ差し引かれますよね。中でも社会保険料と所得税は払わないといけないとは思いながらも、いざ支払う時にはほんとうに痛いなーと思います。

日本の超過累進課税の仕組みは以下の通りになります。

課税所得金額 税率 控除額
~195万以下 5% なし
195万超~330万以下 10% 97,500
330万超~695万以下 20% 427,500
695万超~900万以下 23% 636,000
900万超~1,800万 33% 1,536,000
1,800万超~4000万以下 40% 2,796,000
4000万超 45% 4,796,000

年収と所得の違い

なるほど!では年収1000万円の人は上の表で行くと

1000万×33%-1,536,000(控除額)=1,764,000円

この人が支払う税額は年間1,764,000円??高っっ!!と思うかも知れません。

年収にまるまる上記税率と控除額が適用されるわけではないということをまずはご理解ください。

税率をかけるもとになる金額は収入ではなく、所得に対してなのです。

所得とは?

私は年収300万円です!という人がいたとします。仮に彼が独身であれば、年収300万で上記表にあてはめると

300万×税率10%-97,500円=202,500円

くどいようですがそうではありません。

同じ年収300万円でも・・・

年収300万円です。というAさんがいたとします。仮にこの人が独身だったら、何とか暮らしていけると思います。
しかし年収300万円のAさんに奥さんがいました。おまけに大学生の息子が2人いる。。という条件だったらどうでしょうか?大げさな事例ですが、当然生活していけない可能性が濃厚ですよね。
そこで様々な所得控除というものが登場してきます。みなさんおなじみの生命保険料控除や扶養控除、配偶者控除というのが代表的な控除になります。

 

例えば年収600万円のサラリーマンの場合の所得の計算

サラリーマンは給与所得控除という控除が適用されます。詳しい計算方法はさておき、年収600万円の人の給与所得控除額は174万円になります。

年収600万円の人はまずここから174万円を引くことができます。したがって.

600万-174万円=426万円になります。ではこの金額に上記の税率をかけるのでしょうか?

いえまだ早いです。もしかしたらこの人は結婚していて、扶養家族がいて生命保険に入っているかもしれません。

そうすると配偶者控除38万円、扶養家族(年齢にもよりますが)38万円、生命保険控除8万円をうけrことができたとします。

426万円からさらに38万円+38万円+8万円=84万円を引くことができます。

すると426万円-84万円=342万円

そして誰もが受けられる基礎控除というものがあり、これが38万円あるので342万円-38万円=304万円になります。

ここから支払った社会保険料(健康保険や厚生年金保険料)を引きます。たとえば70万円だったとします。

304万円ー70万円=230万円

長々と説明しましたが、この230万円が課税所得金額という税金を計算する税率をかける金額になります。これを私たちは所得と言っています。

今回のケースでは年収600万円、所得は230万円となります。

 

ここから税金を計算

冒頭の超過累進課税の表を使うと、もし年収600万円にまるまる税金がかかると

600万円×20%ー427,500円=772,500円

なんと所得税だけで年間772,500も払います。しかし基礎控除はもちろん、奥さんがいるため600万円から下げることができ、扶養控除も適用可能なのでさらに38万円下げることができ、その他可能な控除を差し引いた結果230万円になりました。

所得230万円で税率を計算すると

230万円×10%ー97,500円=132,500円

この人は本来年間132,500円の所得税を払えば良いのです。

 

個人事業主は収入ー経費が所得になります

わかりやすく給与所得者の例で説明しましたが、個人事業主は収入から必要経費を引いた金額が所得になります。
可能な経費はなるべく増やせば所得が減って、納める税額が少なくなるという仕組みはわかってもらえましたでしょうか?

確定申告で一体何をしていいのかわからない人はまず収入と所得の違いを理解して、必要税額の算出の仕方を理解していただけたら幸いです。

ということでタイトルに対しての正解は所得1000万が多くもらっていることになります。

いろいろ控除をうけて1000万ということはとんでもない年収になりますね。ただ、、税金も莫大ですが(^_^;)

 







 - タックスプランニング, FP 独学 ファイナンシャルプランナー

by Kenji.Kaneko